不思議な魅力
昨晩から今朝にかけて、この夏一番の寝苦しさでした。夏らしいといえば、夏らしいのですけれど。
眠る前に音楽を聴こうとして、ヘッドホンをしました。iPhoneのイヤホンが故障したので、新しい商品の到着待ちです。だからヘッドホンをしたのですが、真夏の夜にかぶる物じゃないですね。深夜に我慢大会をしている気分でした。
聴いていた音楽がHeartという女性姉妹ロックバンドのライブ盤でした。初めて聴くライブ音源です。我慢大会だと思いつつも、その素晴らしい演奏と歌唱力に聞き惚れていると、うだるような暑さを忘れていました。音楽のパワーは偉大です!
昨日撮影した写真です。夏に咲く花は、色合いが鮮やかですね。
午後になって気持ちのいい風が吹いてきました。このまま夜も吹き続けてくれたらいいのですが。
さて、今日の午後に観た映画です。この映画も気になっていて、見逃していた作品です。
『J・エドガー』という2011年のアメリカ映画です。監督はクリント・イーストウッドです。主演は写真でわかりますね? レオ様こと、レオナルド・ディカプリオです。
ジョン・エドガー・フーヴァーという、FBIの初代長官を描いた伝記映画です。1924年から亡くなる1972年まで8人の大統領に仕えた人物です。FBIがモデルになった映画やドラマをよく観ますが、意外に歴史が浅いことに驚きました。
映画が始まった1919年頃には FBIは組織として存在しておらず、司法省内の捜査局が前身だったようです。逮捕権も銃の所持も許可されておらず、この映画の主人公であるフーヴァーがそうした権利を組織にもたせてきたとのこと。詳しく知りませんでした。
ケネディ大統領暗殺の際このFBI長官が関与したのでは、という噂を本で読んだことがあります。その程度の知識でしたから、この映画はとても新鮮でした。とにかく野心に燃えた、アクの強い個性的な人物です。同性愛者だという噂もあったようで、映画ではそれを事実として演出されていました。
とにかく情報収集には労を厭いません。その結果、大統領等が一般に公表されたくない情報をつかんでいくわけですから、組織の権力を意のままに増大していくことができたのでしょう。国民の平和と国家を守りたいという精神が基盤にありますが、その方法はかなり強引です。
『アンタッチャブル』という私の大好きな映画があります。ケビン・コスナー演じるFBI捜査官がアル・カポネを逮捕するという作品ですが、ちょうどその頃がFBIの黎明期だったと知りました。
でも不思議な魅力を感じた人物でした。私は嫌いなタイプではありません。むしろ、とても興味を持ちました。人間の魅力というのは、その人物が抱えた葛藤に比例するように思います。自分の中に制御できない二人の人間が存在していて、行ったり来たりしている。その振れ幅の大きさが、人間の魅力なのではないでしょうか?
そうした複雑な人物を、レオナルド・ディカプリオは見事に演じていました。実在の人物ですから、かなり研究されたのでしょう。俳優としての彼のキャリアを語るときに、避けることのできない作品になると思います。
秘書役のナオミ・ワッツも素晴らしい存在感がありました。確か彼女はダイアナ妃の伝記映画で主役をしていましたね。そのうち、その映画も観たいと思っています。見応えのある素晴らしい作品でした。
『夢で会える 体外離脱入門』は在庫僅少ですので、お求めの方はハート出版さんや書店に問い合わせてください。Amazonでの注文はこちらです。
『ゼロの物語』3部作は電子書籍のみの販売となりますので、こちらのホームページから販売サイトに行ってくださいね。