今日の言葉 7月31日
『悲しみと一体になる』
悲しみを理解するためには、間違いなく、悲しみを愛さなくてはなりません。そうでしょう? つまり、悲しみと直に交わらなければならない、ということです。
私にあなたを理解したいという気持ちがあるならば、私はあなたに対する先入観を一つも持ってはいけません。障壁ですとか、自分が抱いている先入観や条件づけという衝立をはさまずに、あなたを見る能力を私は持たねばなりません。あなたと交わらなくてはならないのです。そしてそれは取りも直さず、あなたを愛さなければならない、ということなのです。同じように、悲しみを理解したいのなら、私はそれを愛さなくてはなりません。悲しみと交わらなくてはいけないのです。
自分にそれができないでいるのは、弁明や理論、希望や後回しすることによって、そこから逃げているからです。そしてこのような手段は全て言語化のプロセスなのです。ですから言葉のせいで私は悲しみと交われないでいるのです。言葉、そう弁明や正当化の言葉——それらが言葉であることに変わりはありません。それらは一連の精神作用なのです——のせいで、私は悲しみと交われないでいるのです。しかし悲しみを理解するのは、悲しみと交わっている時だけです。
〜クリシュナムルティ著『四季の瞑想—クリシュナムルティの一日一話』より〜