反応的攻撃の認知神経学的仮説
短い時間でしたが、深夜の雨と風は本当に凄かった。爆弾低気圧は各地で被害を出しているようですね。そんな自然のエネルギーに対して、恐ろしさと同時にある種の敬意を感じます。
神戸は朝には風が収まり、秋晴れの空が広がっています。少し暑いくらいの1日でした。
今日の散歩の帰り道に撮影した、近所の山の写真です。つい先日まではツクツクボウシが鳴いていたこの山も、今はススキが風に揺れて秋の虫が優しい声を聞かせてくれています。もう10月ですものね。
さて今日のブログのタイトルを見て、「何だこりゃ〜?」思われた方が大勢おられるでしょう。全く意味がわかりませんよね。
私も全く意味がわかりませ〜〜〜ん!
このような言葉が次から次に出てくる本を昨晩読了しました。ですからそのカオス状態を感じていただきたくて、あえてこんなタイトルにしてみました。でもこの本を読めば、このタイトルの意味も何となくわかります。
『サイコパス —冷淡な脳—』ジェームズ・ブレア、デレク・ミッチェル、カリナ・ブレア共著という本です。
ホラー小説を書くための勉強第二弾です。いや〜、久しぶりに超難解な本と出会いました。まえがきには素人でも読めると書かれています。ところがどっこい、これはほぼ学術論文です。専門用語や難解な図解が飛び交い、行間の詰まった文字がぎっしりの本です。200ページほどの分量ですが、読み切るのに3日かかりました。
医師の方たちは、こうした論文を常に読まれているのですね。頭が下がります。私も一応卒業したのは理科系であり、染色体に関する卒業論文を書いた経験もあります。こうした本が苦手ではありませんが、さすがに脳みそがシャッフルされたようになって疲れました。
それでも何とか読了したおかげで、サイコパスという人間についてさらに理解が深まりました。以前読んだ本では、感情を司る扁桃体が働いていないのがサイコパスの原因だと記されていました。
この本では様々な事例を扱いながらも、結論としては遺伝子の異常により、扁桃体が機能していないとのこと。ただし全面的な機能麻痺ではなく、ある特定の機能に関する異常を見せているのが、サイコパスを発症させている遺伝子異常だそうです。簡単に言えば、罪の意識を感じることが希薄になっています。
例えば、「他人を金属バットで殴ってはいけません」というルールがあったとします。
もうひとつ、「映画館に、その施設の売店で買った商品以外を持ち込まないでください」というルールがあったとします。
この二つのルールについて、罰則を科さないのでご自分で判断してください、と言われたとします。
じゃぁお気に入りのパン屋で買ったパンを映画館に持ち込もう、と思うことはあるかもしれません。でも、罪に問われないからといって、金属バットで人を殴ってみようと思いますか? もしそう思われた方は、サイコパスの可能性があります。
バットで人を殴るのを禁止するのは、道徳的違反を示しています。商品の持ち込みを制限するのは、慣習的違反を対象にしています。通常の人ならこれらについて同じように判断をしません。罰則がなくても、意味もなく人を殴ろうとはしないでしょう。
ところがサイコパスと呼ばれる人は、その二つに対しての違いを認識できないとのこと。他店の商品を映画館に持ち込む感覚で、他人をバットで殴ることができます。それが脳の機能不全によるものだと説明されています。
ほんの一部ですが、このような内容でこの本はサイコパスを論じています。とても興味深い症状です。どのようなホラーになるか想像もつきませんが、もう少し勉強して物語のストーリーをイメージしていきたいと思っています。
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