やっと福山雅治のガリレオに会えた
この時期は本当に気持ちのいい天気が続きます。今日も見事な秋晴れでした。
昨日の散歩中に見かけた可憐な花です。花壇にひとりぼっちで咲いていたので、ちょっと寂しそうに見えました。でも孤独なんて感じるのは、人間だけなのでしょう。花たちは深い部分で全てが繋がっているのを自覚しているはずです。寂しそうに見えるのは、人間の勝手な思い込みですね。
せっかく気持ちのいい季節ですから、自宅にいる時は時間の許す限り文字を書き、読み、そして映画を観るようにしています。外出する時も気候の良さに感謝しながら、できる限り体を動かすように意識しています。今の時期は何をやってもはかどるような気がしますね。
さて、今日の午後に観た映画です。
『真夏の方程式』という2013年に公開された邦画です。
公開当時にこの映画の存在を知っていました。でも邦画にあまり関心がなかったせいか、スルーしていました。けれども今年になって東野圭吾さんの作品を読み漁るようになり、この作品の原作を読みました。そして感動したので、改めてこの映画を観たいと思っていたのです。
TSUTAYAに行ってもついつい洋画に意識が向くので、失念してばかりでした。昨日はかなり意識してTSUTAYAに乗り込みましたので、忘れずに借りてくることができました。
『ガリレオシリーズ』と呼ばれる、帝都大学准教授の湯川学が活躍する作品群があります。この映画もそのシリーズのひとつです。ガリレオこと湯川准教授を福山雅治さんが演じていたのは知っていましたから、私が原作を読んで感じたイメージとの違いを楽しみにしていました。
やっと福山雅治さんのガリレオに会えました。私が想像していた以上に、福山さんは湯川役にピッタリだと感じました。無愛想で子供が嫌いで、でも正義感が強くて不正を許せない。そんな独特のキャラが、完璧に演じられていたと思います。私の頭のなかでは、物語の湯川と福山さんが完全に繋がってしまいました。
そしてこの映画で描かれている情景は、私が原作で読んだイメージ通りでした。全く違和感を持つことなく最後まで観ることができました。多少のストーリーの変更は映画なので仕方ありません。しかし全体としてクオリティの高い作品だったと思います。
でも一つだけ残念なことがありました。私の大好きなキャラである内海薫という女性刑事が、岸谷という人物に変えられてしまったこと。もしかしたらドラマで内海役を演じられていた柴咲コウさんの事情かもしれませんね。岸谷を演じられた吉高由里子さんは素晴らしかったのですが、内海ファンの私としてはとても残念でした。
ただこの物語について、私がどうしても心に引っかかっていることがあります。これは原作でも映画でも同じです。ネタバレになりますが。
詳しいストーリーは割愛しますが、主人公である川端成美は中学生の時に殺人を犯しています。実の父親が身代わりになって出頭し、きちんと刑期を終えています。つまり冤罪ですね。
その事件がきっかけで今度は育ての父親が殺人事件を起こしてしまいます。同じく娘を守るためです。ところがその娘は、結局その罪を問われません。自主しようという姿勢を見せますが、自分を守ろうとした二人の父親の想いを受け入れる形になります。そこがどうしても気になります。
殺された相手がどれだけ非道な人間だとはいえ、中学生のときに人を殺しています。その心の傷や罪悪感は半端じゃないはずです。この若い女性は、果たしてそのまま人生を歩んでいくことができるのでしょうか? そうしようと思えるのでしょうか?
どうもその部分がしっくりきません。ここで物語を終えていいのだろうか、と考えてしまいます。今更蒸し返しても仕方ないことでしょうが、人を殺してしまったという想いを、どのようにして決着させるのでしょう。この女性の未来を想像すると、心がザワザワして落ち着きません。もしかしたら、それも含めて東野圭吾さんの演出なのかもしれませんね。
テレビドラマで放送されたガリレオシリーズもレンタルできるようです。湯川准教授というキャラがお気に入りですので、ドラマもチェックしようと思っています。
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