2,100ページと格闘中
雲が多くて秋晴れとは言い難い1日でした。でもカラッとした空気が爽やかで、自宅にいると肌寒く感じながらも秋を満喫できました。
昨日の散歩中に見つけた椿?と思われる花です。冬をイメージする花ですが、いくつも蕾が開いていました。少しずつ季節は進んでいますね。
1ヶ月もすれば我が家のすぐ近くにそびえる六甲山系は、ため息が出るほどの紅葉で彩られます。7年前の11月下旬に引っ越した時、あまりの美しさに声が出ませんでした。人間って感動すると、本当に声が出ないものだと実感しました。そういえば美味しいものを食べても、声が出ませんよね。
本当のところ、わざわざ出かけなくても紅葉を存分に堪能することができます。でもアクティブになる紅葉の季節。ついつい出かけたくなります。京都が1年で最も大勢の観光客を迎えるのは、桜の春ではなく紅葉の秋です。去年は京都の紅葉を見ていませんから、気になっています。しかし平日でも脅威を感じるほどの混雑ですからね。去年のようにお隣の摩耶山頂に行って、イタリアンを食べてこようかな。
さて、昨日読了した本です。
『ソロモンの偽証 第1部 事件』宮部みゆき 著という本です。
今年の春に映画が公開されていたので、ずっと気になっていた作品です。私にとって初めての宮部作品です。
一言で今の気持ちを表現しましょう。
分厚〜〜〜〜〜い!
この写真では普通の本に見えますが、740ページあります。すきま時間をやり繰りして読んでいますから、読了するのに4日かかりました。
ところがこの作品は3部作です。ですから少なく見積もっても、トータルで2,100ページ以上はある作品です。昨日の夜から引き続き第2部を読み始めていますが、ようやく100ページに到達したところです。第3部も図書館に予約済みですので、当分はこの作品との格闘が続きそうです。
格闘と言いながらも、それは活字を読むことの意味ではありません。あまりに素晴らしい作品ですので、登場人物に感情移入することで、私自身の心が物語に溶け込んで格闘している、ということです。まだ全体像をつかめていませんが、本を離す時間が惜しくなるほど面白い。寝不足になりそうです。
これだけの作品ですから、宮部さんは相当の時間をかけて執筆されたと思います。第1部だけでも、4年に亘って連載されていたようです。おそらく書き始めから第3部の終了まで、10年近くは費やされているでしょう。感嘆の声しか出てきません。
城東第三中学校での通用門で、中学二年生の男子の遺体が発見されます。発見したのは同じクラスの生徒でした。自殺と思われる事件ですが、そこから物語は複雑に進行していきます。不良学生による殺人事件だという怪文書が流布されることで、さらに混乱が加速します。第2部では主人公の藤野涼子が、生徒たちの手で事件の真相を究明しようとするところから始まります。物語の感想は、第3部まで読了した段階で書くつもりです。
第1部を読了して感動したのは、宮部さんの人物描写力です。その圧倒的な描写力の素晴らしさに心が震えました。両手で数え切れないほどの登場人物が出てきますが、その一人一人が実在の人物としか思えないほど克明に描かれています。そしてその説得力の強さにグイグイと引き込まれていきます。さすがです。
勉強させてもらっています。追っかけをする作家がまた増えました。とりあえずは、この作品の2,100ページを制覇しなくてはいけませんね!
『夢で会える 体外離脱入門』は在庫僅少ですので、お求めの方はハート出版さんや書店に問い合わせてください。Amazonでの注文はこちらです。
『ゼロの物語』3部作は電子書籍のみの販売となりますので、こちらのホームページから販売サイトに行ってくださいね。
『STORY OF ZERO BOOK Ⅰ 〜ENCOUNTER〜』は全世界のAmazonで配信中です。日本のAmazonはこちらです。