今日の言葉 10月31日
『心理的大変革』
思考する者とされるもの、観察する者とされるものが一つになることは可能でしょうか? もしあなたがこの問題を一瞥するだけで、私に「こうだ、ああだ、と言って、何を言わんとしているのか説明してくれ」と表面的に尋ねるだけなら、あなたは決して見出さないでしょう。
私、あるいは私の人生の捉え方を理解しようなどとしないでください。そうではなく、自分自身を理解しようと努めてください。そうすると、このような事柄は自分で向き合わねばならない自分自身の問題となります。
私たちは中心課題──すなわち、いかにして時間と結合したものであり、愛や思いやりを持たない「私」を消滅させるか?ということ──に取り組まなければなりません。超越することが可能であるのは、精神が思考する者と思考というように分裂していない時だけです。静寂は、思考する者と思考が一つになった時にのみ、起こります。
そしてその静寂においては、イメージが作られることも、さらなる経験が待ち望まれることもありません。そこでは経験する主体である経験する者は存在しません。そしてこのような時にのみ、心理面において、創造性に富む大変革が起こるのです。
〜クリシュナムルティ著『四季の瞑想—クリシュナムルティの一日一話』より〜