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高羽そらさんインタビュー

孤独の正体とは?

神戸は朝から強い風が吹いていて、雨も降ったりやんだりです。自宅に引きこもっているとはいえ、外の景色を見ているだけで肌寒く感じます。午後からサッシの大掃除をするつもりでしたが、寒そうなので屋内の掃除に切り替えました。

 

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昨日の散歩中に撮影した椿の花です。まだまだ寒くなってくれよ〜〜、と思っているでしょうね。

 

今日は朝から頭の中がグニャグニャです。その原因はフランスのテロ。

 

ブログの連載小説を書こうとした時に第一報を見てしまったので、思考停止になりそうで苦労しました。何とかブログをアップしたものの、心の中はテロのことばかり。あまりにひどい行いに、怒りを通り越して悲しみで心が塞がれそうです。しばらくひきずりそうな予感がします。

 

それでもやるべきことはやっています。今はブログで連載していた『不死鳥を見た男』のリノベーションに取りかかっています。私の青春時代の経験に基づいて書いていますから、懐かしさと同時に当時の想いが呼び醒まされます。それは孤独です。

 

私は物ごごろついた頃から、言い知れない孤独を抱えていました。そしてそれは現在まで続いています。この孤独の正体を見極めるまでは、理由がわからないのでいつも不安と隣り合わせでした。なぜ自分は孤独を感じるのだろう。この孤独の正体は?

 

子供の頃から30代の頃まで、それは私にとって大きなテーマでした。

 

心の中は孤独に満ちていますが、実際の生活は正反対です。小、中、高と常に友人に囲まれていて、孤独とは最も縁遠い人間に見えたはずです。写真はいつの時代も完璧な笑顔です。中学、高校と交際している彼女がいたような私ですから、孤独とは無縁だと誰もが思っていたでしょう。

 

私を産んでくれた母親は小学校1年生の時に家出しましたが、継母もいましたし、兄弟もいたので、いたって普通の家庭です。一人っ子で母子家庭や父子家庭の子供たちに比べたら、孤独なんて言葉を口に出すのが恥ずかしいほどです。

 

でも高校生の頃などは最悪でした。誰と笑顔で話していても、それが嘘っぱちだとわかるからです。誰とも分かり合えない、と心の底からそう感じていました。今から思えば、本当に変なやつでした。理由の分からない孤独が、憑依霊のように自分につきまとっているのです。だから実際に孤独を感じるような悲しい出来事に遭遇すると、心身ともに打ちのめされていました。

 

さて、この孤独の正体とは?

 

それは『全てはひとつである』という、その全てから切り離されたと錯覚している『自我』が感じている孤独だったのです。本来は自他の区別など存在しないのに、毎日感じるのは自分と他人の違いばかり。まだ『自我』が未成熟な赤ん坊の頃は違和感程度でしょうが、『自我』が育成される幼児の頃にはその孤独が厳然たる事実として突きつけられます。そう信じるしかない生活を毎日繰り返すわけですから。

 

絶対にあり得ない事なのに、たったひとつのものから分離したと思い込めば、そりゃ不安に思うはずです。ですから他人に自分を投影して、孤独を消し去ろうと必死になります。でもそうすればするほど、他人との壁を目の当たりにします。そうしてその壁は、どんどん厚みを増していくのです。

 

孤独の理由がわかると、ほっとしました。きっと誰もが心のどこかで感じている孤独だと理解できたからです。かといって、その孤独が消えたわけではありません。今でもしっかりと自己主張しています。ただそれは錯覚によって感じている、偽りの孤独だとわかっています。

 

『不死鳥を見た男』を仕上げながら、そんなことを考えていました。その孤独は特別なものです。この世界にいる時しか感じることができないのですから。だから遠ざけたりしないで、大切にしてあげようと思っています。私が「私」であるのは、その孤独ゆえですからね。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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