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高羽そらさんインタビュー

月村ワールド全開!

昨日に引き続き、今日も穏やかな天気でした。ブログでの連載小説を年内はお休みしているので、もう少し時間に余裕があるかと思っていました。でも、結局はバタバタしています。やりたいことが多く、うれしい悲鳴なのですけれどね。

 

朝のブログで連載小説が自転車操業だと書きました。でもそれだけでなく、私の人生そのものがそんな雰囲気です。いい意味ですよ。

 

強いて言えば自転車操業よりも、皿回しのほうが近いかも。いくつも同時に皿を回していますから、常に全ての皿に意識を集中して、落ちて割れないように次から次に皿に回転を加えています。それをどこかで面白がっている自分もいるので、さらに楽しいのかもしれません。

 

昨日のブログで祇園の芸舞妓さんの『事始め』について少し触れました。でもよく考えたら、この行事は古来の日本の風習です。ですから花街に限ったことではありません。今日のニュースを見ながら、そうだと思い出しました。

 

何かと言えば、私の自宅と同じ神戸市灘区に本部がある、全国的な暴力団組織が昨日は『事始め』だったそうです。なるほど。任侠の世界は江戸時代から続いていますからね。昨日はその近くを散歩していませんが、黒い服に身を包んだ関係者の方が多く出入りされていたのでしょう。今年は分裂してから初めての『事始め』ですから、いろいろ大変そうです。一般的に行なわれている忘年会も、こうした風習が変化したものかもしれませんね。

 

さて、昨晩読了した本です。

 

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『槐(エンジュ)』月村了衛 著という本です。

 

私が追っかけをしている大好きな作家の月村さんが、今年出版された作品です。『機龍警察シリーズ』や『土漠の花』を読んで大ファンになりました。『土漠の花』は絶対に映画化されると信じています。

 

月村さんの作品の特徴として、世界的なテロリスロトが登場人物として使われます。この作品については全く予備知識なしで読み始めましたので、今回は違うタイプの作品かも、と最初は思いました。時代小説も書かれていますからね。ところが、やっぱり登場しました!

 

中学生たちの物語として始まります。野外活動という廃部寸前のクラブで、夏休み中の合宿が行われます。参加する生徒は1年生から3年生までの男女7人。そして怪我をした顧問の代理である教頭先生と、副顧問の女性教師。女性教師は産休を取っている教師の代用教員です。

 

舞台はある湖畔のキャンプ場。心霊スポットがあるような寂れた場所です。管理は行き届いていませんし、携帯も圏外で通じません。県の施設として運営されているので、中学校の合宿場として利用されているのです。

 

最初は何事もなく合宿が始まりますので、学園ドラマかと思いました。ところがどっこい、初日の夜にとんでもない事件が起きます。振り込め詐欺を仕切っている全国組織が、分裂して争っています。日本人とチャイニーズマフィアです。その組織の40億円という大金が、この施設のどこかに隠されているのです。相手の組織に奪われないうちに、金を見つけて逃亡しなければいけません。

 

焦った日本人組織は、キャンプ場の人間を皆殺しにして隠された金を探そうとします。急がないと中国系の対抗組織がやってきます。そうなれば殺し合いになるのは必定。そのあたりから、一気に月村ワールド全開になります!

 

当然ながら、生徒たちも巻き込まれます。ところが全く予想もしなかった人物が登場して大活躍します。その人物に、もうびっくり!

 

ネタバレになるので、ここまでにしましょう。新しい小説ですからね。気になる方は是非読んでみてください。驚きますし、痛快です。

 

ただし……。

 

月村さん、ちょっと人間を殺し過ぎです。数えていませんが、トライしてもおそらく数え切れないでしょう。最初は怖かったですが、途中から笑ってしまいました。だって、どんどん死者が増えるわけですから。それが最後の最後まで続きます。

 

物語的に必然ではあります。そこまでしないと成立しない物語でしょう。でも『土漠の花』のように映像化の話は出てこないと思います。だってスプラッター・ムービーになる可能性大ですからね〜〜!

 

こうした作品を書けるのは、月村さんだからです。読み始めると続きが気になって、最後まで一気に読んでしまいます。著者の他の作品に比べると人物描写が希薄だと感じましたが、ストーリー展開に引き込まれるので気になりません。これでこそ月村ワールドでしょう。

 

個人的には『機龍警察』シリーズの続編を心待ちにしています。まだ続きそうですから。今年に秋に出版された最新作は、すでに図書館へ予約済みです。手元に来るのを楽しみにしています。

 

『夢で会える 体外離脱入門』は在庫僅少ですので、お求めの方はハート出版さんや書店に問い合わせてください。Amazonでの注文はこちらです。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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