ツンデレの女性がタイプなのかな?
昨日の夕方は早目にブログをアップしました。ささやかなホームパーティーをしたからです。
ということで、昨日食べたケーキです。神戸元町の大丸の地下で買った食材の中で、これが最も高値でした。でも値段に負けない美味。一年に一度のことですから、美味しいものを食べたいですよね。ちなみに料理の写真も、記念として撮影しました。ミューナはコタツで寝ていましたが、とっても楽しくてお腹いっぱいになったクリスマスでした。
その後、夜は録画していた『モニタリング』を見ました。もう妻と二人でお腹を抱えて笑い転げました。最高だったのは怪奇現象で驚かされたジミー大西さん。人間が驚きのあまり仰向けにひっくり返るのは、誇張ではなく事実だと教えてもらえました。笑いすぎのクリスマスでした。
そして感動もしましたよ。それはCM。録画なのでCMは飛ばすのですが、気になるCMがありました。それはAppleのクリスマス用のものです。スティービー・ワンダーが出演しています。家族がクリスマスで集まるイメージですね。そこに登場した女性の黒人歌手とデュエットするのですが、それが最高! メロディーとハーモニーの美しさに感動して、涙がポロポロ。結局3回ほど繰り返して見ました。
さすがApple。製品だけでなくCMまでセンスがいいですね。来年にはスティーブ・ジョブズの伝記映画が公開されます。アシュトン・カッチャーがジョブズ役を演じた作品はすごく良かったのですが、今度のジョブズもいい雰囲気。楽しみにしているので、ぜひ映画館に行きたいと思っています。
さて、今日の午後に観た映画です。
『秋刀魚の味』という1962年の映画です。これまで何作か小津安二郎監督の映画を追いかけてきましたが、ようやく私が生まれた年の映画です。ところがこの作品が小津監督の遺作になりました。
ポスターの下部で岡田茉莉子さんとツーショットの佐田啓二さんも、この映画の2年後くらいに自動車事故で亡くなっています。ですから亡くなった時、息子の中井貴一さんは3歳です。お父さんの記憶は無いでしょうが、こうした作品でその面影を知ることができますね。
映画は相変わらずの日常が描かれています。個人的な好みは別として、これこそが小津監督の真骨頂なのでしょう。テーマは以前に観た『秋日和』と同じで、嫁いでいく娘を思う親の気持ちと、その娘の葛藤が描かれています。『秋日和』ではそんな母親を原節子さんが演じていました。この映画は反対に父親の立場を、笠智衆さんが演じています。
相変わらずのセクハラ映画ではあります。(女性の幸せ=結婚)という図式は健在です。同時に(妻=家政婦)という図式も見え隠れしています。ですから片親の娘は嫁に行く決心がつかない。特に今回の映画のように男親の場合は切実です。今なら女性蔑視の映画ですけれどね。
まぁ50年以上も前の日本ですから、当時は違和感がなかったのかな? あるいは問題提起をされていたのかな? どちらにしても、現代人の感覚とは若干違うものを感じます。それを差し引いても興味深いのは、やはり当時の日本の風景と若い俳優さんたちです。
この映画の主演は岩下志麻さん。めちゃくちゃ可愛かったですよ。写真を見てもわかりますよね。そして岡田茉莉子さんも、相変わらず素敵です。珍しい方では、岸田今日子さんの若々しい姿を見ることができました。とってもキュートでした。若いというだけで、弾けるような命の輝きがあります。
それにしても小津監督の女性の好みには特徴があるように思います。もしかしたらツンデレの女性がタイプなのではないでしょうか?
映画の中の岩下志麻さんと岡田茉莉子さんは、明らかにツンデレです。またそれが可愛い。少し年齢は上ですが、小津作品のレギュラーである杉村春子さんも見事なツンデレです。粋な芸妓さんのイメージです。
でも原節子さんはツンデレではないよ、という声が聞こえてきそう。
確かに映画の中の原節子さんはツンデレの役ではありません。しかし私の想像ですが、普段の彼女はツンデレなのでは? と想像しています。あの独特の大きな瞳は、決して笑っていません。ちょっと怖い印象を受けます。
プライベートで原節子さんと噂があった小津さん。もしかしたらスクリーンから出た原さんはツンデレだったのかもしれませんよ。あはは、勝手な騒動で〜〜す!
もう一つ素晴らしいと感じたのは加東大介さんの演技。加東さんが登場しただけで、場の雰囲気が明らかに変化しました。素人目で見ても、演技がうまい。他の出演者と違う次元におられるように感じました。私は『七人の侍』の加東さんが大好き。久しぶりに『七人の侍』が観たくなってきました。
ストーリーはありきたりなのですが、ついつい観てしまう映画です。また小津作品を見つけたら、鑑賞したいと思います。
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