猫だって愛されたい
季節外れの暖かさが続いている神戸です。桜たちが間違って咲いてしまいそうな気温ですね。
昨日の散歩中に見つけた沈丁花です。春を告げる花ですが、もう今にも花が開きそう。この花の香りを感じるようになると、春がすぐそこまでやってきているような気がします。
昨晩はものすごい雨でした。バルコニーのかなり内側まで雨が吹き込んでいました。そして暴風も吹いていました。朝になると雨はあがったのですが、風は深夜よりさらに激しくなっています。午後3時頃には、私が住む阪神地方に暴風警報が出ました。それから2時間近く経ちますが、少し静かになってきたので警報は解除されているかもしれません。
風は強いですが、雨のバレンタインデーにならなくてよかったですね。冷たくない風なので、デートには十分でしょう。私は引きこもりですが、ちゃんとチョコはもらいましたよ。
妻から、私とミューナにもらったチョコレートです。代表して、私が全部いただきましたが。ちなみに犬や猫にチョコレートは厳禁です。場合によっては中毒死する恐れがあるので、あげないようにしてくださいね。
チョコレートを食べられないミューナですが、妻や私の愛情をいっぱい感じてくれていると思います。そんなミューナに関して、最近気づかされることがありました。
彼は今年の6月で10歳。人間でいえば、50代の半ばです。
数日前、ミューナの食欲がぱたっと止まりました。キャットフードを全く食べてくれません。私も妻も心配でたまりませんでした。なぜなら先代猫を思い出したからです。
先代猫は三毛猫のリンちゃんという女の子でした。ミューナと同じ6月生まれです。ところが10歳なろうとする4月に他界してしまいました。突然食欲がなくなり、それからあっという間の出来事でした。
年齢が重なるので、さすがに心配しました。ところがその時のリンちゃんのように、元気がないわけではありません。オヤツは欲しがりますし、どこかに閉じこもって大人しくしているのではありません。しばらく悩みましたが、あることをするとすぐに食欲が回復しました。そのあることとは。
思い切り撫でてあげること。思い切り遊んであげること。
ただそれだけです。
先月の末に仕事に集中していました。妻も私の原稿を読むのに時間を取られていました。ですからミューナに対していつもと同じように接しているつもりでも、彼はどこか冷たく感じていたのでしょう。デリケートな箱入り息子ですから。
私の大きな勘違いは、ミューナが50代半ばだと思っていたことです。中年のおっさんをイメージして接していたのかもしれません。でも去勢したミューナは、子供の頃のままで心は止まっています。年齢を重ねたとしても、気持ちは子猫なのです。
だから赤ちゃんだった頃と同じように撫でまわして、あるいは遊んであげると、すぐに今までどおりの食欲に戻りました。ミューナにとっては、自分の思うように接してもらうことで愛を感じていたのだと思います。彼はいつまでも子猫なのです。そのことを忘れていました。
猫だって愛されたい、と思っているのですね。でも思うように接してもらえないと、寂しくなって食欲がなくなる。それは人間と同じです。
人間のように言葉で「愛している」と言っても、ミューナには伝わりません。彼の感じている愛し方でないと伝わらないのです。それは母猫が子猫を舐めるように手で触れてあげること。部屋中を走り回るほど遊んであげることだったのです。私の自分勝手な愛情表現を彼に押し付けたことを、ちょっと反省しています。
ということでバレンタインデーの今日。ミューナにチョコレートを食べさせるわけにはいきませんから、思い切り撫でてあげて、思い切り遊んであげようと思います。そんなことを思った、今年のバレンタインデーでした。
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