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高羽そらさんインタビュー

自分の甘さを痛感

春の嵐です。午前中はまだ静かな雨でしたが、午後からは強い風が吹き出しました。夕方には雨と風が相まって、まるで台風のような様相を見せています。この風と雨なら、傘を持っていても意味がないくらいです。今日は引きこもりの日でよかった。

 

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昨日の散歩中に見つけた桜です。きっと緋寒桜でしょう。春を感じますね。

 

ついこの前2月になったばかりだと思っていたら、残すところ10日足らず。一ヶ月もすれば、ソメイヨシノの開花宣言が聞こえてくるでしょう。時間が過ぎていく速さに呆然としています。

 

毎日『妖精からの招待状』のリノベーションに向き合っていますが、今日で一周目が終了。原稿用紙に換算して70枚以上は減らす必要が出てきたので、二周目は苦労しそうです。プロローグを追加しようと思っていたので、その分も計算に入れなければなりません。

 

昨日の夕方のブログにも書きましたが、ある程度高い壁がある方が燃えます。大変だと思いつつ、それを達成できた時の満足感は格別です。もちろんその壁を越えるには、それ相当の努力は必要です。決して楽ではないし、苦しさを伴います。

 

でもその程度の私の苦労は、まだまだ甘いなぁ、と痛感させられる本を読みました。

 

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『熱狂宣言』小松成美 著という本です。

 

小松さんはノンフィクションライターとして有名な女性です。私も大好きなライターでして、『中田英寿 鼓動』という海外のサッカーで活躍したヒデのノンフィクションは何度も読みました。以前から中田選手のファンでしたが、その本でさらに好きになりました。

 

この本もある人物を追いかけたノンフィクションです。松村厚久さんという、ダイヤモンドダイニングという外食企業の経営者です。

 

私より5歳年下の松村さんは、業界では知らない人がいないほどの有名人です。外食産業に参入して、わずか4年で大阪証券取引のヘラクレス市場での上場に成功されます。そして2014年には東京証券取引所の第二部に上場。さらに翌年には第一部に上場を果たしています。

 

2010年には飲食業界では無理だと言われていた、100店舗100業態を達成されます。

 

通常の飲食店では、チェーン店を展開して業績を伸ばしていきます。例えばサイゼリアが100店舗を出したとしたら、100店舗1業態です。これでわかりますよね。100店舗100業態がどれほど凄いことなのか。

 

まったく違う業態の店舗を、その都度プロデュースして開店していくわけです。アイデアの豊富さだけでなく、資金的にも、人材的にも、物件的にも大変です。今までの飲食業会のセオリーを完全にひっくり返した経営者でした。

 

だからと言って、お高くとまるような人物ではないそうです。飲食業の発展のことを最優先しておられて、自分の持っているアイデアやノウハウを惜しげもなくライバル会社に提供されています。自分のことや自社のことだけを考えるのではなく、業界全体のことを考えておられる人です。

 

面白いエピソードが書かれていました。松村さんがある有名なコンサルタントに仕事を依頼された時のことです。ライバル会社のいくつかと強いつながりをもっておられるコンサルタントですから、受けるわけにはいきません。今までの顧客を裏切ることになります。

 

しかし松村さんの熱狂に感化されたそのコンサルタントは、一応従来の顧客に相談されました。するとそのすべての経営者がこころよく契約を承認してくださったとのことです。そのすべての経営者たちが口をそろえて「松村さんのために全力で協力してあげてください」と言われたそうです。自社と競合することも承知のうえです。このエピソードだけでも、松村さんの人柄がわかります。

 

でもなぜ、私が自分の甘さを痛感したのか。ここまでの話なら、有能な経営者というだけですね。

 

実は松村さんは若年性パーキンソン病を患っておられます。現在のところ、まったく治療法が確立されていない病気です。通常は50歳以上でかかる方が多いのですが、まれに松村さんのように若年性で発症することもあるそうです。

 

病気に気づかれたのが、最初の上場をしてから、100店舗100業態を目指された頃です。社員に隠してこられましたが、いつまでも隠し通すことはできません。この本をきっかけにしてカミングアウトすることを決意され、以前から大ファンだった小松さんに執筆を依頼されました。

 

パーキンソン病と向きあう姿に心が震えました。読みながらその強さに感動して、何度も涙を流しました。本当に素晴らしい人です。

 

病気を運命と受け入れ、逆にそれを生かそうとされています。社員にも顧客にも笑顔を絶やされることがありません。いつもどおりに出勤しようと思っても、突然動けなくなることがあります。それでも諦めることなく会社のために人生をかけておられます。それほど仕事を愛されているのです。

 

私はここまで自分の仕事を愛しているだろうか? そう自問すると、自分の甘さを痛感しました。

 

さらに会社を支えてきたスタッフたちにも感動しました。社長の身体が普通でないことは、近くで接していればわかります。それでも松村さんと一緒に働きたい、という想いを捨てることはありません。社長の手となり足となり、東証での上場を成功させます。

 

松村さんはパーキンソン病と闘いながらも、現在も第一線で活躍されています。もちろん万が一のことがあっても会社を存続できるよう、配慮をされています。その一方で最新の治療を続け、自分の夢を叶えるために生きる意欲をなくされていません。

 

最近ではiPS細胞による治療が現実味を帯びてきましたから、本当に完治して完全復活されるような気がします。小松さんの素晴らしい文章を味わいながら、言葉にできない勇気をもらえるノンフィクションでした。オススメの本です。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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