死者からのラブレター
先日の暴風でかなりの桜が散りましたが、まだ頑張っている桜もありました。
少し葉っぱ混ざりですが、まだまだお花見できる桜です。この近くの芝生の広場では、大勢の人がレジャーシートを敷いてお花見を楽しんでいました。土曜日ですものね。
桜に負けじと、シバザクラも見事な花を見せてくれていました。そして最近目を引くのが木々の緑です。楠は若葉が出て古い葉を落としています。イチョウの若葉も綺麗です。六甲山の冬枯れだった山々も、緑が目立つようになってきました。
散歩をしていても暑くもなく寒くもなく快適です。過ごしやすい期間は意外に短いですから、できる限りその心地よさを意識したいと思っています。今日は自宅近くの私立の女子中学校が入学式でした。まだ小学生にしか見えない女の子たちが、ピカピカの制服に身を包んで、楽しそうに父親や母親と歩いている姿を目にしました。
みんな希望に満ちた顔をしていました。今年はお正月返上で受験勉強をしていたはずです。それだけに達成感があるでしょうね。これから高校卒業まで6年間通うわけです。今日晴れの姿を見た学生たちと、きっとどこかですれ違うのでしょう。
そう思うと人の縁というのは不思議で感動的です。それまで見ず知らずの人と出会い、生涯の友人となるかもしれません。ましてや家族になるような人たちは、とても強い縁で結ばれているはずです。それがどちらかの死後であっても……。そんなことを感じさせる映画を観ました。
『P.S.アイラヴユー』と言う2007年のアメリカ映画です。
ニューヨークに住むホリーは、アイルランド出身の夫であるジェリーと喧嘩しながらも幸せに暮らしていました。ところが夫は35歳の若さで急逝してしまいます。ホリーは鬱状態になり、自宅に引きこもってしまいます。
ところが、夫が死んでからホリーが迎えた最初の誕生日にプレゼントが届きます。それはボイスレコーダーに録音された夫のバースデー・メッセージでした。そしてこれからしばらく手紙が届くとのこと。妻が引きこもりなることを予想した夫が、生前に手紙が随時届くように用意しておいたのです。
そしてその手紙のひとつひとつに勇気付けられ、泣き、喜び、怒りながら、ホリーは自分の天職を見つけます。そして新しい恋を受け入れていけるようになります。夫の死から立ち直るホリーの姿と、ホリーの母親との強い絆が描かれた作品です。
ホリーをヒラリー・スワンクが、夫のジェリーをジェラルド・バトラーが演じています。二人とも最高でした。そしてホリーの母親役のキャシー・ベイツの演技が素晴らしい。私の大好きな女優さんです。
妻が見るために録画していた映画ですが、仕事をしながら観ていた私まで引き込まれてしまいました。ですから録画を消去せずに、もう一度じっくり鑑賞する予定です。死者からのラブレターなんて、粋な設定ですよね。
原作はアイルランド出身のセシリア・アハーンと言う作家です。原作の舞台はアイルランドなので、映画とは若干設定が違うようです。日本語訳を林真理子さんがされているので、早速図書館で予約しました。
見逃している映画のなかで、この作品のように素晴らしいものがいくつもあるのでしょうね。すべてを観ることは不可能ですが、できる限り直感を働かせて、いい作品に触れるようにしていきたいと思っています。
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