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高羽そらさんインタビュー

フリーランス侍がかっこいい

昨日に負けず劣らずの快晴です。私が昨日行った布引の滝は、今日も大勢の人が訪れているでしょう。散歩するのに最高の季節ですからね。

 

毎年春と秋に昨日の道を歩いています。ところが過去の写真を振り返ってみて、昨年の秋は行っていないことに気がつきました。理由を考えると、私が酷い風邪をひいていたからです。11月の初めに風邪にかかり、月末まで咳が止まりませんでした。だから紅葉を見に行かなかったようです。

 

ですから昨日は1年ぶりの滝めぐりだったようです。記憶とはいい加減なものですね。でも1年ぶりだという証拠を、身体で感じています。

 

朝起きたらあちこちが痛い。そんなに険しい坂道ではありませんが、やっぱり普段使わない筋肉を使っているようです。軽い筋肉痛になってしまって、ちょっぴり情けない思いをしています。気持ちは若いのですが、身体は中年ということでしょう。

 

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でもこんな花を見られるのですから、また来年の春も行くつもりです。これはリンゴの王林の花です。可憐な花ですね。

 

さて先日に懐かしい映画を観ました。私は黒澤明監督の大ファンです。その黒澤さんに捧げる、として撮影された映画です。脚本は黒澤さんが途中まで書かれていて、助監督だった小泉さんが完成。そして監督をされた作品です。

 

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『雨あがる』という2000年に公開された映画です。

 

長雨で川が増水して足止めを食っていた浪人武士とその妻。その浪人は辻月丹という実在した剣客の愛弟子という設定で、武芸の達人である三沢伊兵衛です。ひょんなことがきっかけで、宿のある藩の指南役として仕官されることがほぼ決まります。浪人ですから助かりますよね。

 

でも優しすぎる性分が裏目に出て、採用を見送られてしまいます。雨で路銀が足りないのにつつましく過ごしている同宿の人たちを元気づけようとして、その町の道場で「賭け試合」をしてお金を稼ぎました。そして食材やお酒を買って、みんなにふるまったのです。指南役に自分たちが選ばれないことに嫉妬した町道場の主人の告げ口により、そのことが露呈します。賭け事をする奴はけしからん、と採用が取り消されました。

 

その三沢を寺尾聰さんが演じています。そして妻の役が宮崎美子さんです。ラスト近くで採用の見送りを告げに来た役人に対して、「あなたたちのようなでくの坊に、旦那様の素晴らしさがわかるものですか」と妻がたんかを切るシーンが最高です。結局その言葉が殿様の心を動かし、再び三沢を召し抱えようと追いかけます。ところが雨はあがり、川の増水が収まった二人はまた旅に出た、というシーンで終わる映画です。

 

黒澤作品に縁があった俳優さんが集められ、仲代達矢さん、隆大介さん、井川比佐志さん等も出演されています。原田美枝子さんと松村達雄さんもいい雰囲気でした。黒澤監督を偲ぶ俳優さんやスタッフが集まり、心を込めて作った映画だと感じました。殺陣のシーンなんて、最高でしたからね。

 

当時の浪人武士の生活は悲惨でしょうが、今の感覚で見れば素敵に見えます。特定の組織に縛られることなく、自分の実力で生きていく。賭け試合を嫌がっていた妻が「これからは思う存分賭け試合をしてください。そして必死で生きている人たちを笑顔にしてあげてください」と言うシーンがあります。誰にも負けない腕があるから生きていけるのですね。フリーランスの侍です。かっこいい〜〜!

 

脚本ではラストで殿様が二人に追いつく設定になっていたそうです。指南役として戻ってくれ、と懇願します。そして実際に撮影されたそうです。しかし主役の寺尾さんが、難色を示されたとのこと。やはりこの人物のフリーランスのかっこよさを感じておられたのでしょう。夫婦のその後は映画を観た人が想像してください、ということでしょうね。

 

この映画を観たのは初めてではありませんが、ひとつだけどうしても残念なことがあります。そしてこのことによって、この映画が台無しになっています。殿様役を演じられた三船史郎さんです。ご本人には申しわけないのですが、あまりにひどい演技です。セリフは棒読みで、動作は大げさ。見ているこちらが恥ずかしくなってきます。

 

黒澤映画に欠かすことができなかった、三船敏郎さんを想ってのキャスティングでしょう。でも史郎さんを起用することで、その想いがかえって遠のいてしまったように思います。この映画の価値を決める大切な役ですから、もっと適役な俳優さんを使うべきでした。他の役者さんが素晴らしいだけに、このことが残念でたまりません。この映画を黒澤さんの監督作品として観たかったなぁ、と思っています。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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