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高羽そらさんインタビュー

平和か、それとも奴隷解放か

天気予報では、ヤフーもiPhoneのアプリも雨。ところが外に出ても地面は乾いていますし、六甲山の稜線はくっきりと見えています。確かに雲は厚く、今にも雨が降りそうです。

 

ですから念のために傘を持って出ましたが、結局一度も傘を開くことなく自宅まで戻ってくることができました。今日は荷物が多めだったので、ラッキーでした。雨が降るとどうしても傘をさす手をとられるので、もう一方の手に重い荷物がぶらさがることになります。

 

さて、明日からは伊勢志摩サミットです。各国の首脳が日本に上陸しますから、しばらく厳戒態勢が続きます。サミット会場と離れた東京でも、駅ではロッカーが使えないようですね。伊勢神宮の内宮も、明日は一時的に参拝中止になると報道されていました。

 

確かにテロは恐ろしい。フランスやベルギーで起きたテロのニュース映像は、まだありありと脳裏に残っています。他国と陸づづきで接し、常に警戒を怠っていなかったはずのヨーロッパでさえテロが起きます。もしテロリストが本気になれば、日本でテロを起こすのは簡単なのではないでしょうか?

 

もちろん警察庁以下日本中の都道府県の警察が、全力で警備にあたっているはずです。ですから滅多なことは起きないでしょう。でも外国の首脳に直接危害を加えることはできなくても、サミットが行われている日本でテロを起こすことは簡単に思えます。だって何度も女性が警察にストーカー被害を報告していても、ふらっと京都から東京に出てきた一人の男が、女性を待ち伏せてめった刺しにできる日本ですから。無事にサミットが終了することを願っています。

 

それにしても、各国の首脳を直接守っているSPの人たちって、本当に大変な職業ですね。時と場合によっては、自分の命を盾にしてでも対象を守る必要があります。それなりの訓練を受けている人たちでしょうが、その心労たるや半端ではないでしょう。テロや暗殺から要人を守ることは、並大抵の人間にできることではないと思います。

 

昨日、アメリカの大統領で初めて暗殺された人物の映画を観ました。

 

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『リンカーン』という2012年に公開されたアメリカ映画です。アカデミー賞で12部門ノミネートされ、主演男優賞と美術賞を受賞した作品です。ずっと気になっていましたが、ようやく観ることができました。

 

監督はスティーブン・スピルバーグで音楽はジョン・ウイリアムス。これだけで観るに価する映画だという印象を受けますが、リンカーンについてあまり興味がなかったので先延ばしになっていました。有名な人物なので、かえって特定の先入観を持ちすぎていたのかもしれません。この映画を観て、リンカーンという人物にとても興味を持ちました。

 

暗殺される前の4ヶ月ほどを描いた作品です。ですから一般的な伝記映画というよりも、南北戦争の終結と、黒人奴隷を永遠に解放するためのアメリカ合衆国憲法修正第13条が話題の中心です。

 

リンカーンが奴隷解放宣言をしたことで、黒人奴隷たちは解放されたように見えます。ところがそれは南北戦争という戦争中の立法措置であり、戦争が終結すれば効力が失われています。奴隷解放を憲法で規定することで、ようやく本当に黒人たちが解放されることになります。

 

この映画の面白いところは、リンカーンの葛藤を描いたことです。南軍は戦況の不利を実感していて、戦争の終結を望んでいます。ところが奴隷解放を認めるわけにはいかない。ですから必死で和平案を結ぼうとしています。

 

リンカーンにしても数万人の死者を出している戦争を早く終結させたい。ところが13条の成立前に和平を結んでしまうと、永遠に奴隷解放ができなくなってしまう。上院はリンカーンが所属する共和党が多数なので法案が通過しています。ところが下院は13条に反対する民主党が多い。さらに同じ共和党のなかにも、奴隷解放だけでなく、奴隷たちから搾取していた南部の人間から財産を没収して、奴隷たちに分け与えるべきだ、という急進派もいます。

 

なんだかんだ言っても、まだ1865年です。今ならすべての人間は平等だと大きな声で言えますが、当時では一般的な発想ではありません。急進派がゴリ押しをすれば、民主党の賛成票を得ることができない。戦争終結と13条の成立で狭間に立ったリンカーンの苦悩が、ありありと伝わって来る素晴らしい映画でした。

 

リンカーンを演じたダニエル・デイ=ルイスは、本当に素晴らしい演技でした。主演男優賞は文句なしです。リンカーンとその時代を徹底的に勉強して、妻役を演じたサリー・フィールドと19世紀の言葉で4ヶ月も文通されたそうです。努力の結果ですね。

 

そのサリー・フィールドも最高でした。息子を戦地に行かせたくない。狂わんばかりに夫に訴える姿に胸を打たれました。そしてスワード国務長官を演じたデヴィッド・ストラザーンも強く印象に残っています。『ジェイソン・ボーン』シリーズでマット・デイモンと対立したCIAの幹部役が印象に残っていますが、この映画の彼も素敵でした。

 

そして急進派のスティーブンス共和党議員を演じたトミー・リー・ジョーンズは最高! この映画には欠かせない存在です。とても興味深い人物だったので少し調べてみました。すると写真を見てびっくり。トミーの演じていた姿と瓜二つです。さすがですね。

 

この映画を観て、この時代のアメリカに興味が出てきました。リンカーンと南北戦争時代の本を読んでみようと思っています。いい映画でした。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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