法を犯した男に拍手喝采したい！
毎日素晴らしい天気です。このまま梅雨が来なければいいのにと思ってしまいますが、そうなれば水不足になってしまうので梅雨も必要です。それにしてもヨーロッパのように降りすぎるのも困りもの。作家の辻仁成さんがTwitterでセーヌ川の様子をアップされていました。とんでもない大雨ですね。ドイツではかなりの被害が出ているようです。
神戸ではこのアジサイの写真がのどかに感じるほど、安定した天気です。でも明日から雨ですし、いよいよ梅雨入りも近づいてきました。もう６月ですものね。自分で決めた今月の仕事の締め切りが迫っているので、ちょっと焦っている毎日です。
さて一昨日になりますが、めちゃめちゃ面白い映画を見ました。梅雨の時期に観たら、ジメジメした気分が吹っ飛ぶ痛快な映画です。
『スリーデイズ』（原題: The Next Three Days）という2010年のアメリカ映画です。フランス映画のリメイクらしいですが、ハリウッドらしいアクション映画に仕上がっていました。
主人公はジョンという大学教授。ある日妻のララが殺人容疑で逮捕されます。仕事でトラブっていた女性上司を殺害した容疑です。冤罪なのですが、ララに不利な証拠しか出てきません。裁判で有罪となり、妻は刑務所に収監されます。
夫のジョンは弁護士と協議して控訴をします。ところが無罪である証拠が見つからないため、妻は刑務所から出てくることはできません。幼い一人息子と会うのは刑務所の面会室だけ。絶望した妻は、自殺未遂を起こしてしまいます。
そこでジョンは大胆な行動に出ます。妻を刑務所から脱獄させようとするのです。犯罪者の手記を読んで研究したり、実際に脱獄に成功した人物に接触してノウハウを吸収します。この元脱獄囚の役で、リーアム・ニーソンがこのシーンだけ出演していました。さらに逃亡のための偽造パスポートを作ろうとしてギャングに袋叩きにされたり、家を売り払って逃亡の資金を工面したりします。
その過程が緻密で、とても面白い。ジョンをラッセル・クロウが演じています。普通の大学教授が犯罪者として変貌していくさまに興奮します。結論から言いますと、脱獄させるのに成功して、子供と３人でアメリカ政府の手が及ばない海外で平和に暮らします。完全犯罪の成功ですね。
そして妻の無実を証明する証拠が映画の画面に登場しますが、刑事はそれに気づかず失われてしまいます。ララの名誉が回復されることはありませんが、映画を観ている私たちは冤罪だと知ることができます。だからこの家族が無事に逃げられたことに対して、拍手喝采をしてしまいます。マジで面白い映画でした。
ラッセル・クロウを主役に起用したのは大成功だと思います。失敗ばかりするので、ハラハラドキドキするのです。でも最後にはとんでもない逆転劇が待っています。学者ならではの、緻密な計算の勝利でした。妻のララ役を演じたエリザベス・バンクスという女優さんも素敵でした。久しぶりに興奮して、楽しめた映画でした。これはかなりオススメですよ〜〜！
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