ワンクッションゲームに苦戦中
昨晩は暴風雨と言っていいくらいの雨と風でした。日付が変わる頃になっても、風のうなり声がイヤホンで音楽を聴いている耳にも届いたくらいです。でも朝になると穏やかな曇り空で、午後には晴れ間が出てきました。風が気持ちよくて過ごしやすい1日です。
昨日の散歩中に出会ったネムノキの花です。最初から知っているかのように平然と書いていますが、妻に名前を教えてもらいました。でもこうしてブログで写真をアップしていると、少しずつ植物の名前を憶えていきます。とても可愛い花ですね。今日はたっぷりと水分を取り込んでいるでしょう。
さて、昨日はアメリカのフロリダでとんでもない発砲事件がありました。ISが声明を出していることで、テロだと認定されているようです。50人の人が亡くなるという、米史上最悪の銃撃事件になってしまいました。
同性愛者が集まるナイトクラブが狙われたことで、アメリカにおける銃の脅威だけでなく、差別問題も浮き彫りになった気がします。自分の信条と相いれない人間を、殺害することによって排除しようという発想は、とうてい受け容れられるものではありません。とても悲しい出来事でした。
こうしたニュースに接したとき、即座に感情的な反応をしてしまいます。怒りや悲しみを感じます。それ自体は普通のことで、問題があるとは思っていません。でも反射的に反応する習慣が残っていると、後悔する行動につながることがあります。
個人レベルでは相手を罵倒したり、実際に殴りかかったりするかもしれません。それによって人間関係が修復できなくなることもあります。国家レベルでは報復という形をとり、911のときのように戦争へ発展することがあります。対応する行動をとることは必要です。でも熟慮した上での行動ならある程度納得できるでしょうが、反射的に起こした行動の場合、罪悪感で悔やむことになりかねません。
些細に思えることでも反射的な反応をしてしまうことがあります。道路で唾を吐く人を見て、即座に怒りや嫌悪感を持つのもそうです。その人がどんな人であるかは関係なく、その行為によって瞬間的に反応します。自分に直接的な被害があるかどうかは関係ありません。
あるいは芸能人の不祥事のニュースを見て、怒り心頭でネットに書き込んだりする人もいます。自分に何も関わりがないのに、当事者のようになって非難します。そうした反応も、どちらかといえば熟慮したうえでの行動ではなく、反射的なものが発端になっていると思います。
私はこうした条件反射的な反応を避けたいと思い、ある練習をしています。勝手に『ワンクッションゲーム』と呼んでいます。
まず意識しているのは、身体の反応です。例えばどこかが痒いと思ったら、即座に掻いていませんか? ほとんど考えることなく、反射的に行動していると思います。その一連の行動に、ワンックッション入れるゲームです。
痒い、と思ってもすぐに手を動かさず、その痒みをじっくり感じてみます。それから掻くべきだと判断を下してから掻きます。結果としては同じですが、情報を見つめ直すという工程が挿入されています。まずはそうした身体の無意識的な反応を、意識的にしてみようと挑戦しています。
ところがこれが意外に難しい。先ほどの例でいえば、しまったと思った瞬間には、すでに掻いたあとです。
あるいは今の時期、外に出たとたんに気温の高さと湿度を感じます。蒸し暑いと感じた瞬間に、「不快」という感情が発動します。蒸し暑さを客観的に感じる時間がないまま、感情が反射的に表面化します。蒸し暑いと不快の間に、ワンクッションを置きたい。そう思って挑戦しますが、これまた難しい。子供の頃から反射的に反応する癖が身についているので、意識することの難しさを痛感しています。
動物的な本能として、反射的に行動することは大切です。そうでないと危機回避できない場合があります。だからと言って、その本能に身を任せたままでいいとは思えません。ワンックッションゲームに苦戦中ですが、根気よく挑戦したいと思っています。
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