抵抗することも大切だよね
今日の午前中は雨が降ったりやんだりで、梅雨らしい天気でした。とにかく蒸し暑い。湿気が全身にまとわりつくように感じて、息苦しいほどでした。そんな気候でも元気なのが蝉。少しでも晴れ間が見えると、素敵な声を聞かせてくれます。
こんな蝉の抜け殻を見つけると、可愛くてついつい撮影しています。この抜け殻の本体は、大空を飛んでいるのでしょう。そういえば先日、妻が土から出てきて歩いている羽化直前の蝉を見つけました。歩道を横切ろうとしていたのです。
このままでは空を飛ぶ前にぺちゃんこになってしまいます。妻が靴の上にうまく乗せ、植物のある場所に移動させてくれました。きっと今頃は元気な声で鳴いているはずです。
こんな姿になっているのかな? 健気で可愛い生き物ですね。
さて本格的に暑くなってくると、やはりウンザリします。嫌だなぁ、と感じたりします。でもそうして暑さに抵抗しても、何もいいことはありません。今のような暑い季節になってくると、最も効果を発揮する心の持ちようがあります。
それは「降参すること」です。
いいかえれば無駄な抵抗をしないことですね。涼しい秋を夢想しても、太平洋高気圧が南に下がってくれて願っても、どうしようもない時期はどうしようもありません。抵抗する気持ちを手放して降参することで、スッと気持ちが楽になります。ちょっとした心の持ちようですが、とても効果的です。
この「降参すること」は、人生においても重要な意味を持ちます。人生を川に例えると、流れに逆らって抵抗するから苦しくなります。自分で思い込んだ岸辺にたどり着こうとして、必死で流れに抵抗します。うまくいくこともあれば、失敗することもあります。そうした心の浮き沈みを体験したくなければ、川の流れに沿って生きるべきです。
抵抗せずに川の流れに乗り、たどり着いた岸を受け入れる。そしてまた変化を受け入れる想いを胸に秘めて、新しい川の流れに身をまかせます。それがありのままに生きていくことだと思います。苦しみから抜け出すことができる生き方でしょう。
でも私は「抵抗」することも大切だと思っている人間です。抵抗や摩擦は、何かを生み出します。
例えばロックという音楽は、まさに抵抗が生み出したものです。長いものに巻かれることを嫌った爆発的な心が、ロックという音楽を生み出しています。絵画だってそういうものがあるはずです。小説もまた然り。
抵抗は予想もしないエネルギーを生み出す予感に満ちています。一歩間違えば奈落の底に落ちるかもしれませんが、爆発的なパワーを得ることで未知の世界へ到達することもあります。まさしく暗闇でジャンプするのと同じです。着地点に何があるのかわかりません。
「降参」と「抵抗。私はそのはざまで生きていきたいと思っています。抵抗だけの人生でもなく、降参だけの生き方もでもない。そう思って生きています。
では何に対して抵抗するのか?
それは自分自身だと思っています。安易な道を選ばず、あえて厳しい道を行きたい。居心地のいい場所で安住していれば、それ以上の変化を望まなくなります。そして変化を受け入れることを恐れ、向上心を失ってしまいます。自分に対して降参でき、かつ抵抗できる人間でありたいと思っています。なんだか複雑な生き方ですね〜〜!
最新刊の『永遠なる玉響 上巻』はBOOK☆WALKERのみでの販売です。こちらから購入できます。
『ゼロの物語』3部作は電子書籍のみの販売となりますので、こちらのホームページから販売サイトに行ってくださいね。
『STORY OF ZERO BOOK Ⅰ 〜ENCOUNTER〜』は全世界のAmazonで配信中です。日本のAmazonはこちらです。
『夢で会える 体外離脱入門』は在庫僅少ですので、お求めの方はハート出版さんや書店に問い合わせてください。Amazonでの注文はこちらです。