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高羽そらさんインタビュー

メチャ気になる Vol.86

私は孤独死という言葉が嫌いです。ニュース等でこの言葉が流れていると、とても不愉快な気分になります。亡くなった人の気持ちをさも代弁しているかのように見えますが、本当にそうでしょうか? 亡くなった人がどのような気持ちで最後を迎えたかは、人それぞれではないかと思います。大勢の人に見守られて死んだからといって、その人が孤独を感じていなかったと言えますか?

 

生まれることも死ぬことも個人的な体験です。周囲の状況はどうであれ、元来は孤独なものです。でも孤独死という言葉には、一人で亡くなった人への憐れみと、それは間違っていることだという概念の押し付けを感じます。家族や友人に見守られて旅立つことが、正しい死に方であるといわんばかりです。

 

私と同じ考えを述べおられる方の記事を見つけました。

 

孤独とか無縁とかで人の人生をジャッジする権利は誰にもない

 

著者は女優の大原麗子さんが亡くなったときの報道に違和感を覚えられたそうです。

 

「美貌に恵まれ大女優として華やかに生きた人だったが、私生活では離婚し子どももなく、難病に苦しみ最期は自宅で誰にも看取られずひっそりと孤独に亡くなった」

 

こういう報道ばかりを目にして、腹立たしい思いをしたと書かれています。その人の人生が不幸でかわいそうだったなんて誰が決められる? という疑問を呈しておられます。私もそう思います。

 

山口美江さんや飯島愛さんが亡くなったときも、同じ内容の報道を見て怒りのような悔しさのような気持ちに包まれておられたようです。著者は一般的には孤独死と呼ばれるケースで、まったく違う印象を持った自分の体験を書かれています。

 

年配の男性の友人は、身寄りがなく在宅で仕事をしながら一人暮らしをされていました。ところが心筋梗塞で亡くなられたのですが、当然ながら発見が遅れます。いわゆる孤独死と呼ばれる状態です。

 

Facebookでいつも大勢の方とやり取りされていた方でしたから、連絡が途絶えたことで不審に思った人が調べることでわかりました。身寄りのない方なので、その方の財産はすべて国のものになります。

 

著者を含めた友人たちが集まって、簡単な焼香と火葬の手続きをされたそうです。友人葬という雰囲気ですね。引き取り手のない遺骨は、自治体で無縁仏として埋葬されます。

 

お通夜もお坊さんも、そしてお墓の納骨もないお葬式でした。ところが集まった友人たちの間で、亡くなった方の存在が生き生きと蘇ったそうです。詳しくはこの記事を読んでいただけたらわかりますが、その方の生きていた証が友人たちの心にくっきりと残されていました。

 

著者は子供がない夫婦なので、どちらか残った者が同じ状況になる可能性があります。でも著者はこの友人の死を通して、そのことに対する悲観な思いがなく気楽な気分になっている、と述べられています。それまではどこか孤独死に関して不安を持っておられたのですが、すっと消えてしまったそうです。そしてあることを確信されました。

 

『わたしは人の死に方で人の人生をジャッジするようなことは決してしない。そしてジャッジされることも気にしない』

 

とても素敵な言葉です。心に響きました。

 

死を迎えて自分の人生がどうであったかなんて、判断するのは当事者だけの権利です。他人がとやかく言うことではありません。たった一人で死を迎えるとしても、「あぁ、いい人生だったな」と思うかもしれません。逆に大勢の人に看取られていても、後悔ばかりの人生かもしれません。

 

私も子供がいませんから、この著者と同じ状況です。できる限り所有することを放棄してミニマリスト的な生活をしているのも、そうしたことを考えているからです。最後に残った者がこの世を去るとき、できる限り余計な物を残さずに旅立ちたい。妻といつもそう話しています。

 

とても共感できる、素敵な記事でした。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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