信じているものしか体験しない
今日から3連休とのこと。でもとんでもない仕事に手をつけてしまったわたしは、今月いっぱいは必死のパッチで仕事をしなければいけません。今日も朝からパソコンに張り付いていますが、本日のノルマ達成に苦労しています。夕方のブログを休もうかと思いましたが、気持ちの切り替えのためにアップすることにしました。
今日も秋雨前線の影響で雲が多い神戸です。そして湿度が高い。きっと台風が湿った空気を運んでくるからでしょう。かなり成長していますので、ヤバイ台風になってきました。連休明けに西日本へ近づいてきそうです。雨は降ってほしいのですが、大きな被害が出ないことを願っています。
さて、昨日は面白い番組を見ました。有名な『モニタリング』です。つまらないコーナーもあるので、毎回録画して面白そうなものだけ見ています。この番組を見るといつも思いますが、大勢の人が協力すれば、ある人間に違う事実を認識させるのは簡単だなぁと感じています。特に昨日見たコーナーで、とても興味深い内容がありました。
Every Little Thingのギタリストである伊藤一郎さんがターゲットでした。控え室にいる時、10歳の子供が迷い込んできます。もちろん仕掛人です。祖父を探しているとのこと。名前は一郎です。
そしてその子供は不思議な能力を持っています。感情が大きく動くと、念力のように周囲の物に影響を与えます。伊藤さんにそう思わせるように、仕込まれているわけです。そして宿題をすると言ってその子供が出した教科書の年度は35年後の表示になっています。さらに祖父が使っていたものだと言って、ある物を出してきました。それは伊藤さんが本当に使っている物で、マネージャーが失敬して子供に渡したのです。
ここまで言えば分かりますよね。その子供は35年先の未来からやってきた伊藤さんの孫、という設定です。普通の人ならそんなことで騙されません。何かの間違いか、誰かがいたずらしていると思うでしょう。ところが伊藤さんはSFに強い関心を持たれています。映画の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の大ファンだそうです。
ですからあっさり目の前の子供が自分の孫だと信じてしまいます。子供に向かってパラレルワールドについて説明しようとしていました。そして未来から紛れ込んだその子供の祖父と自分がばったり会えば、宇宙が消滅してしまうかもしれないとまで言います。笑いつつも、人間心理の秘密を教えてもらえた気がしました。その秘密とは、
人間は自分の信じているものしか体験しない、ということです。
おそらくわたしでも、この状況になれば騙されてしまうでしょう。それはパラレルワールドが存在すると信じているからです。でもそんなものに関心のない人や信じていない人にとっては、なぜこんなことで騙されるのか理解できないはずです。
このようなことは、普段からわたしたちは無意識に行っています。いろいろな情報が飛び込んできては、それを脳で解釈しています。でも信じていないことはフィルターにかけてしまい、存在しないものとして排除してしまいます。昨日の夕方のブログで書いた、サヴァン症候群や共感覚の能力を失っていく過程と同じですね。
結局人間は、自分の信じた世界だけを見て生きています。だから変化が恐ろしいのです。新しい概念を受け入れようと思うと、それまでのものを手放さなければいけません。その恐れに向き合える人だけが、ありのままの世界を知覚していけるのでしょう。バラエティ番組ですが、いろいろなことを考えさせてもらうことができました。
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