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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.98

常識というものは、時代によって刻々と変化していきます。その常識が自分の生まれる以前からのものですと、何百年もの昔からそれが当たり前であったと感じてしまいます。でも事実に触れると、自分がいかに常識という概念に洗脳されていたのかを知って驚くことになります。

 

日本人が知らない「正座」にまつわる驚きの歴史

 

皆さん、正座をする機会がありますか? 我が家の床はすべてフローリングで、和室がありません。ですからほとんどソファで過ごしていますので、自宅で正座をすることがなくなりました。外出してもまずそうした機会はありません。

 

でも子供のころは父親が厳格な人だったので、強制的に正座をさせられました。食事は和室でとっていたのですが、子供は必ず正座です。足を崩したら食事をさせてもらえません。父親はあぐらをかいていましたけれどね(笑)

 

さらにわたしは小学校3年生くらいから卒業まで剣道を習っていたので、正座をする機会が多かったように思います。礼に始まり礼に終わる剣道ですから、最初に教わるのは正座でした。ですから小学生のころはどれだけ長時間正座をしても、足がしびれることはありません。それがクセになっていたので姿勢のいい子供だったと思います。

 

現在でも茶道や華道をされている方は、必ずといっていいほど正座をすることになります。でも慣れていないと辛いですよね。今のわたしなら、とてもじゃないですけれど長時間の正座は無理です。もし正座しなくてはいけない法事に出席すれば、映画の『お葬式』でのワンシーンのように焼香するときに転んでしまうでしょう。

 

正座という言葉が示しているとおり、日本人の正しい座り方として定着しています。でも正座がそのような位置付けをされたのは、たかだか100年前のことだそうです。全然知りませんでした。現在では行儀の悪いイメージであるあぐらは「安座」と呼ばれて、江戸時代以前の大名では正式な座り方でした。ですから千利休もあぐらをかいてお茶を点てていたのです。

 

江戸時代以前の正座は「かしこまる」と呼ばれていて、庶民が貴人の前で平伏するときの座り方だったそうです。だから時代劇で奉行がお白州で罪人を裁くとき、町人たちは「かしこまる」の姿勢で量刑を言い渡されるわけです。

 

この座り方が正座として指定されたのは明治時代です。当時の政府が外国文化との対比を強調するために、日本人の座り方として正座を指定しました。それを後押ししたのが、畳の普及とのこと。江戸時代では贅沢品でしたから、庶民は板張りの床で暮らしていたので正座は無理です。けれども畳が使用できるようになって、正座が普及する環境が整いました。

 

さらに脚気という病気がビタミンB1の欠乏症であることが解明され、治療や予防法が確立されました。それまでは脚気の人が多く、足の末梢神経障害を起こすので正座なんて拷問に等しかったのです。これらの理由によって正座が普及する要素が整いました。

 

そして今では正座は常識として知られています。それでも生活様式が変化してきているので、正座をする機会が減ってきました。日本人の正しい座り方としての地位から、そのうち陥落するかもしれませんね。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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