SOLA TODAY Vol.129
2016年も大晦日となりました。大勢の方が今年の仕事を終えて、英気を養っていることと思います。しかし年明けには衆議院が解散するかも、という噂が出ています。そうだとすると国会議員の方たちは、のんびりしている気分ではないでしょう。
そんな政治家に関して、とても納得できる記事を見ました。
忘年会や新年会の時期ですが、地元に戻った政治家があちこちに顔を出している様子がSNSでアップされています。笑顔で楽しそうに見えますが、政治家の心の中はそうでもないようです。
この記事で紹介されているエピソードです。ある議員が寝ようと思っていた深夜の12時に、支持者から電話がかかってきます。「今からミニ集会をやるから、来てくれや」という電話でした。
新人議員の彼は、断るわけにはいきません。仕方なく出かけると誰もが泥酔していて、真面目な話は少しもできません。呼ばれた理由は、「あの議員は俺が声をかけたらいつでも来る」という地元有権者のメンツだけだったのです。
小選挙区制が導入されたことにより、より狭い範囲の地元に密着しないと選挙に勝てなくなっています。ですから地元の祭り、忘年会、新年会には顔を出さざるをえません。親から受け継いだ地盤がない議員は、精神的にも肉体的にも重い荷物を背負いこむことになります。
そしてその席で言われることは、昔から変わりません。「新幹線の駅を作ってれ」「商品券を配ってくれ」等の利益供与を約束させます。そんな状況をこの記事では適切な言葉で表現しています。
政治家と有権者たちは、政治的な課題について「共に問題を解決していこう」という『パートナー』の関係ではありません。
「投票して欲しいなら、利益を持ってこい」という『消費者』の関係なのです。
忘年会や新年会に来ている時間があるのなら、政治家には本や読んだり、社会問題の現場に足を向けて勉強してもらうべきです。それこそが本来の仕事のはずです。ところが後援会等の支持者がそれを阻んでいます。
こうなると子育て世代の議員が活躍することはできなくなってきます。連日夜中まで支持者に付き合わなくてはいけないのですから。この記事にも書かれていますが、わたしたちの民度以上の政治家は現れないということです。
こうした問題の最大の解決策は、わたしたち自身が変わることである、というこの記事の意見に激しく同意します。忘年会や新年会で愛想を振りまいている政治がいたら、「もっと時間を有効に使ってください」と支持者が言えるようになるべきでしょう。
でも現実はまだまだ厳しいですね。選挙が間近になれば、急に上から目線で政治家に圧力をかける後援者たちが暗躍します。そしてそれに乗ってくる一般の人たちが、有無を言わせぬ雰囲気を作ってしまいます。
だから「選挙には金がかかる」という言葉が出て来るのです。こんな状態がいつまでも続いているであれば、日本の未来も暗いですね。政治家を変えるのではなく、わたしたちが変わっていくべきだと、この記事を読んで強く思いました。
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