天は二物を与えた!
昨日妻と話していて、子供のころを思い出していた。それはテレビについて。
ボクの世代が家庭でビデオデッキなるものに出会ったのは、もうかれこれ30年ほど前。それ以前は、ほとんどの人にとってテレビは放送時間に見るものだった。
だから子供のころに見たい番組があると、必死で家に帰ったことを覚えている。再放送のドラマなどは夕方の時間帯に放送していたので、その日は途中で遊びをキャンセルしてテレビの前に陣取っていた。
ボクの頭には週単位の番組表ができていて、絶対に見逃すことがないようリマインダー機能が働いていた。リアルタイムで見るということは、CMを避けることができない。それゆえ、子供のころはCMソングをよく覚えて歌ったりしていたなぁ。
でも現代はハードディスクで録画するのが当たり前で、リアルタイムで見るとしたらニュースか天気予報くらい。CMは飛ばすのが普通になっているから、見たこともないCMがいくつもある。
最近は一週間分ほどの『全番組』を録画できる機器も登場しているから、うっかり気になる番組を見逃すこともなくなってきた。いい時代になったよね。
しかし音楽に関しては、ビデオが台頭したきたころから、ボクは聴き逃す楽曲が大幅に増えてしまった。洋楽がめちゃ好きなのに、90年代、2000年代以降は、知らないアーティストでいっぱいになってしまった。
それはラジカセが消えてしまったから。
CDの普及とともにカセットテープが消え、CDプレーヤーになった。ところが音楽を聴くことができても、当時のCDは録音できない。まだパソコンも普及しない時代だから、ダウンロードという概念さえない。
FMラジオを聴いている時間が長くなれば新しい楽曲を知ることができるけれど、仕事が忙しい時代だからそんな時間はない。必然的にCDを購入するしかなく、予算を考えると慎重に楽曲を選ばなくてはいけない。すると冒険ができなくなってしまう。
でも現代は音楽にとっても素晴らしい環境が整った。Apple Music等の聴き放題サービスが、ボクを中学生時代に連れて帰ってくれることになった。
中学生のころはFMラジオの番組表を詳細にチエックして、無差別に新しいアーティストの曲を録音していた。そうすることでこれから売れていくミュージシャンを発掘するのがボクの特技であり、最大の楽しみだった。
だからその当時は、アーティストが超ビックになる前のデビューアルバムをいくつも持っていたし、それが自慢だった。今はそれと同じことが、ストリーミング配信を通じてできるようになった。
ここ数ヶ月は新しいアーティストを少しずつ制覇している。レディーガガとケイティペリーは、ほぼ全曲を記憶した。それにとどまらず、最近は先日のブログでも紹介したがエド・シーランというイギリスのシンガーソングライターにハマっている。
そして最新のヒットチャートを聴き込むことで、さらに新しいアーティスを物色中。最近JRの駅にあるショッピングモールで、何度もかかる新しい曲があった。気になったので探しまくったら、ようやく見つけることができた。
それはClean Banditというイギリスのバンド。クラシック音楽をベースにして、ダンスミュージクを融合させている。まだ1枚しかアルバムを出していないけれど、今日初めて聴いてその素晴らしさに驚いている。
ボクが気になっていたのは『Rockabye』という曲で、Clean Banditという名前を見つけるのに昨日の深夜までかかってしまった。でも見つけたときは思わずガッツポーズをしてしまったほど嬉しかった。めちゃいい曲なのでぜひ聴いてほしい。
そしてもうひとり、新発見したアーティストがいる。ヒットチャートを聴いていて、『一目惚れ』ならぬ『一耳惚れ』をしてしまった。その曲の良さと、声の素晴らしさに心を奪われてしまった。
これはApple Musicだったので、すぐにアーティスト名はわかった。ところがその写真を見てビックリ。とんでもない美人だった〜〜〜!
名前はDua Lipa という、イギリスのシンガーソングライターでファッションモデルもしている。そりゃ綺麗なはずやわ! 天は二物を与えるんだね。
まだ21歳で、デビューアルバムがリリースされたばかり。そのタイトルは『DUA LIPA』という自分の名前をそのまま使用している。
レディーガガに似た声をしていて、曲の雰囲気も近いから耳に残ったのかもしれない。でもそれだけでなく、彼女が持っている未知の可能性を十分に感じたのは確か。
ボクが心惹かれたのは、”Blow Your Mind (Mwah)”という曲。気になる人はビデオクリップを見てほしい。女性が見てもカッコいいと思うはず。
中学生のころを思い出して、これからも新しいアーティストを無差別に追いかけていくつもり。それにしても、ボクが見つけたアーティストは全部イギリス人だね。やっぱりUKポップが好きなのかもしれないなぁ。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。