やっと特等席を見つけた
今日は朝から何かとバタバタしていた。昨日も書いたけれど、マンションの消防設備の点検と排水管の清掃が重なったので、2日連続で自宅待機を余儀なくされている。
そのうえ仕事にも追われているので、気ぜわしいことこのうえない。ところがこんな状況であるにもかかわらず、お花見に行ってきた。消防点検の時間によっては諦めるつもりだったけれど、意外に早く終了したから。
向かったのは、神戸市須磨区にある須磨浦公園。最寄りのJR六甲道駅から電車に乗れば、30分足らずで到着する。
ただ桜が綺麗なだけじゃない。小高い丘になっていて、南側に広がる須磨浦海岸を一望できるという絶景スポットになっている。歴史的には源義経が大活躍した、一ノ谷の合戦場としても有名な場所。
朝からまぶしい太陽が輝き、気温がグングンと上がりそうな気配だった。土日は人が多いし、天気予報も微妙。だったら今日しかないだろうということで、せっせと須磨浦公園を目指した。
今年で5回目になるここでのお花見だけれど、一昨年に最高の場所を見つけた。ところが去年はそのことを忘れ、いつもの場所で弁当を広げてしまった。だから今年は到着前から意識して、我が家の秘密のスポットを目指した! そこは、こんな場所。
ねっ、いいでしょう〜〜! やっと特等席を見つけた!
少し丘を登った場所なので、桜を眼下に見下ろすことができる。桜の向こうは写真では分かりづらいけれど、海が広がっている。
桜は少し散り始めた程度で、ほぼ満開だった。ところが人が少ない。いつもと雰囲気がちがう。
たいてい平日にしか来ないけれど、いつも大勢の人でごった返している。平家ゆかりの敦盛桜というのものがあり、観光客の人たちも訪れるから。でもなぜ今年に限ってこれほど人が少ないのか?
しばらく考えてその理由がわかった。今年の桜が遅く、子供の春休み中に満開にならなかったからだ。
そういえばいつも子供たちのにぎやかな声が聞こえていた。でも今年は幼児しかいない。桜は満開だけれど、春休みではないから、いつもより人が少ないということらしい。
昨日で夜桜のライトアップも終了したらしく、今日は機材の取り外しが行われていた。まだまだ桜が満開なのに、事前に期間を決めているからどうしようもないのだろう。
だからボクたち夫婦にしてはめちゃラッキーだった。桜は満開でポカポカ陽気。さらに遅めの桜なので新緑も見ることができる。弁当を食べながら空を見上げると、こんな景色が広がっていた。
桜のピンクと、新緑の黄緑と、空の青さがひとつになって、ため息が出るほど素晴らしい色彩のハーモニーを奏でている。
毎年散策させてもらう料亭の庭も、ほとんど人がいない。満開の桜たちだけがボクたちを出迎えてくれた。
いやぁ、いいお花見ができたなぁ。残るはこの須磨浦公園と同じく、毎年欠かさず行っている福井県の桜。去年も一昨年も天候を見誤ったので、今年こそは今日のような気温で福井に向かうつもり。楽しみだなぁ。
そんなこんなで今日はまだ仕事ができていない。昨日と同じように読書時間を削って眠る前の仕事になりそう。遊んでいたから、仕方ないよね〜!
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