スマートカットの極意
あぁ、太陽が見たい。もうマジで雨と雲にうんざりしてきた。先週の水曜日に晴れたのが最後で、それ以来ずっと太陽の光を見ていない。
そのうえ気温が低いから、なんとなく気分がすぐれないよね。ちょっとしんどいだけで、めちゃしんどいように感じてしまう。これではいかんと思い、午前も午後も気合を入れて仕事をした。
ところが困ったことに、今日書いているシーンがこれまた陰気で悲惨なシーン。せっかく気合を入れて書いているのに、その場面の雰囲気を引きずってしまう。
今もついさっきまでひどいシーンを描写していたので、気持ちが殺伐としている。アリアナ・グランデの明るい曲を聴きながら気分転換しているので、ようやく普通の気分に戻ってきたところ。
さてそんなテンションが下がりがちな天気が続くなか、思わず気合を入れたくなる本を紹介しよう。
『時間をかけずに成功する人 コツコツやっても伸びない人 SMARTCUTS』シェーン・スノウ著という本。
いわゆる自己啓発本なんだけれど、これはかなりいい本だよ。実例がしっかり紹介されているので、とても理解しやすい。
著者が述べているのは、「スマートカット」という手法。誰もが自分の目標に向かって日々を生きているけれど、その方向がズレていたり、以前の古いやり方を踏襲していると、効果が出なかったり時間がかかる。それではモチベーションを維持することができず、目標をあきらめてしまうことになる。
だけど単なる近道である「ショートカット」ではダメ。やはり努力は必要で、安楽な近道なんてない。だったら「スマートカット」とはどういうものか?
著者は冒頭でこう述べている。
『「スマートカット」とは、本来時間をとられるべきではないところをスマートに、つまり賢く回避しながら、力を入れるべきところに力を入れて大きな目的を達成する技だ』
つまり力の入れどころを見極める方法が紹介されている。興味本位で読んだけれど、めちゃめちゃ勉強になった。著者がこの本で伝えたいこととして、以下のことを列強している。
・思わぬ成果を偶然に生み出す能力は意識的に発揮できる。
・運は自ら切り開ける。
・ルールやしきたりは無視していい。
・成功への最良の道はいつも同じではない。
この4つの文章にピンと来た人は、この本を読むべきだと思う。きっと納得できる答えを得られるはず。
ただし実例を通じて思い知らされることがある。「スマートカット」というのは効率性や生産性を高める手法ではあるけれど、ある大きな前提に支えられている。
それは圧倒的な努力が必要だということ。普段から絶え間ないひたむきな努力を重ねることによって、「スマートカット」が生きてくる。でないと一時的に波に乗れても、一発屋で終わってしまうということ。だから単に楽をしたいだけの人には、まったく意味のない本かもしれないけれどね〜!
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