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高羽そらさんインタビュー

もう、泣けてくるよなぁ

雨こそ降らないけれど、今日もほとんど曇り空。日曜日から月曜日にかけて台風21号も近づいてくるので、それまで太陽と青空はお預けかな?

 

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昨日の散歩中に見つけた花。名前はわからないけれど、なぜか神々しいものを感じるなぁ。

 

今日は朝から継続中の大掃除を済ませたあと、ひたすら新作の小説に没頭。そしてようやく第1校が完成。本当は9月末に終わらせる予定だったし、その後も今月の10 日にその日を迎えるつもりだった。

 

でもパソコントラブルやWordソフトのトラブル、さらに登場人物からダメ出しまで食らったので、今日まで伸びてしまった。でも20日というキリのいい数字だったので、どうしても今日中に終わらせたかった。

 

さて、明日から楽しい推敲作業。書いたものを直すのが、ボクは好きすぎるくらい大好き。やったことはないけれど、地面から掘り出した宝石を磨く行為と似ているんじゃないかな? 少しずつ調整しながら、できる限りのエネルギーを注いで美しい光を創造したい。そんな気持ちは共通しているように思う。

 

とにかく明日から楽しみ。文字数は16万字を超えてしまったけれど、当初考えていた原稿用紙換算枚数内で収まったので満足。明日からは書くことより、削ることが主流になる。なんとか来月の中旬までには完成させたいと思っている。

 

さて、昨日はとても感動する本を読んだ。

 

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『ありがとう、お父さん 市川團十郎の娘より』市川ぼたん 著という本。

 

2013年2月3 日に66歳という若さで亡くなった、十二代目市川團十郎さん。長男の市川海老蔵さんはよく知られているが、この本は海老蔵さんの妹である市川ぼたんさんが書かれたもの。もちろんこの名前は、日本舞踊の市川流を継承されているので芸名になる。

 

この本は團十郎さんが亡くなった2013年から2014年の春にかけて、著者が自分の活動を紹介しながら、父親である團十郎さんの闘病生活をふり返った作品。ぼたんさんが20代の半ばで團十郎さんが発病されているので、ほぼ10年近い闘病の歴史になる。

 

もちろんそれだけでなく、子供時代の思い出話も書かれている。先日團十郎さんの奥さんの本を読んだばかりなので、市川家の様子がとてもよく伝わってきた。思わずクスッと笑ってしまようなエピソードも書かれている

 

でも基本的には亡くなった父を想って書かれているので、悲しいし切ない。ボクは後半を読んでいて、マジで泣いてしまった。

 

印象に残っているのはゴールデンレトリバーのナナちゃんというワンちゃん。今も海老蔵さんのお母さんと一緒に元気に暮らしているナナちゃんだけれど、團十郎さんのことが大好きだった。いつも一緒に遊んでもらっていたらしい。

 

テニスボールを投げてやると、それをくわえて持ってくる。その遊びは、時間があるときの團十郎さんはいつまでも続けていたらしい。もちろん夜は一緒に眠っていた。市川家では、ナナちゃんのことを『第一夫人』と呼んでいたとのことw

 

そのナナちゃんが不思議な行動をとっていた。市川家は神道なので、火葬してから75日は魂を榊に移してお祀りするらしい。だから遺骨もずっとその場にあった。その不思議な出来事の瞬間を誰も見ていないけれど、家の人が外出するとそれが起きる。

 

ナナちゃんの大好きなテニスボールが、遺骨のそばに供えてある。何度戻しても、外出するとテニスボールがお供えしてある。どうやら犯人はナナちゃんらしく、テニスボールをくわえては團十郎さんの遺骨のそばに持っていったみたい。本当に團十郎さんが大好きだったんだね。涙が止まらなかった。

 

そしてもう一つ強く印象に残っているのが、ぼたんさんの体験談。團十郎さんが亡くなる当日、どうしても岐阜で仕事があった。節分の奉納舞を受けておられた。後ろ髪を引かれながら楽屋で本番に備えて化粧をしているとき、危篤だと連絡が入った。

 

だけど舞台に穴を開けるわけにはいかない。そんなことをすれば、父の團十郎さんは決して喜ばないだろう。そう想って必死で舞台をつとめた。そして新幹線に飛び乗って病室に戻ったのが、なんと團十郎さんが亡くなる4分前だったとのこと。きっと娘が仕事を終えて戻ってくるのを待っておられたんだね。

 

その数週間前、團十郎さんは人工呼吸器をつけることになった。しばらく言葉でのやり取りができなくなるので、奥さん、ぼたんさん、そして今年亡くなった麻央さんが、妊娠中の大きなお腹で病室に訪れた。海老蔵さんは舞台があったので、テレビ電話での参加だった。雪が降り積もった日だったとのこと。

 

そのとき團十郎さんが皆に伝えようと、ノートに書いた言葉がある。

 

寒いし雪に気をつけて

みんな良い人で僕は幸せです

麻央ちゃんはおなかの子大切に

本当にありがたい嫁さんです

 

ボクはこの場面を読んでいて大泣きしてしまった。だってその麻央さんも、すでにこの世にいない。切なくて、切なくて、涙を止められなかった。

 

大変なことばかり続くけれど、本当に素敵な家族だと思う。海老蔵さんのブログを毎日読みながら、心からそう感じた。娘の想いがありのままに書かれた、とても素晴らしい本だった。

 

decoration/dcr_emoji_238.gif『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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