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高羽そらさんインタビュー

老いることは不幸じゃない

なんともジジくさい話なんだけれど、50代も半ばになってくると、肉体的に思うようにいかないことが多くなる。人生の折り返し地点はとっくに過ぎているわけだから、ある意味仕方ない。

 

これといって病気はないし、風邪も滅多にひかない。先日も風邪っぱい症状があったけれど、すぐにどこかへ消えてしまった。そうはいっても、20代のころのように完璧な肉体じゃない。どこかしら気になることを抱えているのは事実。

 

でもそれが「老いる」ということなんだと思っている。こうしてこれから数十年かけて、少しずつ枯れていくんだろうね。だけとつい若いころの気持ちのままで過ごしていて、現実とのギャップに愕然とすることがある。これもまた「老いる」という現象のひとつなんだと思う。

 

だけど「老いる」ことは決して不幸じゃない。そんなことを感じさせてもらえる映画を観た。

 

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『ラストベガス』という2013年のアメリカ映画。4人の老人の数日を描いた、ヒューマンコメディ作品。

 

この4人を演じているのが、マイケル・ダグラス、ロバート・デ・ニーロ、モーガン・フリーマン、そしてケヴィン・クラインという4人の名優たち。こんなすごいメンバーが出演するコメディだから、面白くないわけがない。

 

4人は少年時代からの親友。だけど70歳という年齢に達し、それぞれ離れた場所で老後を過ごしている。その4人がマイケル・ダグラス演じるビリーの結婚のため、ラスベガスに集まってバチェラー・パーティーを行うことになる。そんな4人のドタバタを描いた物語になっている。

 

大笑いするわけじゃないけれど、ところどころで絶妙な笑いどころが盛り込まれている。全体に流れているのは『老い』というテーマで、まだ自分たちの人生は終わっていないという4人の想いが、この映画全編に満ちあふれている。

 

ビリーが電話で話があるというだけで、「前立腺か?」とオム返しするモーガン・フリーマンのセリフに笑いこけた。この年代になると、大事な話といえば健康のことなのだろうね。そのビリーのセリフが印象に残っている。

 

「この前まで17歳だと思っていたのに、気がついたら老人になっていた。肉体の変化に心がついていかない」というようなセリフを言うシーンがある。50代のボクでも納得できるセリフだった。

 

4人はプライベートでいろいろ抱えているけれど、自分なりに人生に向き合っていこうとする。シンプルなストーリーだけれど、思い切り笑い、苦悩に共感し、そして彼らと一緒に感動できる映画だった。

 

老いることは不幸じゃない。そんなことを信じさせてもらえる、とても素敵な映画だった。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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