早朝限定の異世界チャンネル
今日からリライトしている小説の推敲作業にかかっているので、楽しく仕事に集中している。ひと通り完成した小説をじっくり読んで、書き直すのが大好きだから。こんな楽しい作業を独占できて、幸せ者だとマジで思っている。
それはある程度小説の世界が完成しているからできること。昨日までのようにその世界を構築している最中だと、日々悩むことが多い。さらにまったくの新作を書いているときは、話の展開を進めるのにもっと苦労する。
そんなときボクが利用しているのは、お風呂掃除。入浴あとに無心で風呂掃除をしていると、いいアイデアが湧いてくることが多い。でもそこで受け取ったイメージを、具体的な映像で視覚化できるとさらに便利だよね。最近はそうしてお風呂で浮かんだイメージを、映像で視覚化して再確認している。
その視覚化を可能にしてくれるのは、パソコンでもテレビでもない。
それは異世界と通じるチャンネルを使う。早朝限定という、ちょっと不思議なもの。
体外離脱や明晰夢の最中は、自分が動的な行動を取るのでイメージの遊びをつい忘れてしまう。その世界を探索することに夢中になるから。だから眠っている自分の肉体を意識した状態で、視覚のチャンネルだけをオープンにする方法を使っている。
なぜ早朝限定かといえば、ボクの本を読んでくれて人ならわかると思うけれど、変性意識に入るのに睡魔は邪魔だから。寝入りばなに変性意識に入ろうとすると、身体が休息を求めるので眠ってしまう。そして睡眠の初期はノンレム睡眠が中心になるので、夢の世界へ入りにくくなる。
だからぐっすり眠って、早朝に目が覚めたときがチャンネルを開く絶好のチャンス。まだ眠りの世界に接近しているので、昼間よりも変性意識に入りやすい。具体的にどんなふうにやっているかを紹介しよう。
今の季節なら、午前6時前後でも暗い。その時間帯がちょうどいい。夏ならもっと早い時間になるけれどね。とにかく目を覚ましたら時間を確認する。そしてスマホを見たりして、とりあえず目をさます。寒い冬は布団から出ずにこの作業をできるので、かなり楽チン。
そして目を閉じる。そうして変性意識に入っていくんだけれど、詳しくはボクの本に紹介しているとおり。身体は眠っているけれど、意識は目覚めているという状態に近づける。練習は必要だけれど、慣れたら誰でもできる。
変性意識に入った合図は、目を閉じたまま部屋の様子が見えること。明かりを消した暗い部屋でも、壁や窓の様子はわかるはず。目を閉じても同じように部屋が見えるようになると、変性意識に入った証拠。
その状態で風呂掃除で浮かんだシーンをイメージする。すると物語の登場人物がその場面を演じてくれる。まぁ一種の妄想のようなものだけれど、漠然とイメージしているより、全体の雰囲気が3D的な感覚でよくわかる。うまくいけば、登場人物と会話することもできる。
実際に文章にするときは、そのイメージとちがうものになる場合もある。だけど一度映像を確認しておくと、変更するのが容易になる。だから物語を構成しているときは、早朝の時間を使っていつもこんな遊びをやっている。
もちろん何もないときでも面白いよ。何げなく浮かんだ映像を、そのまま観察しているだけでも楽しい。特に意識せずに見ているとき、抱えている悩み事を解決するヒントをもらえることもある。おそらく普段は意識することのない、潜在意識と交流しているんだと思う。
気になった人は一度トライしてみると、何か新しい発見があるかもしれないよ〜!
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