『わろてんか』ロスかも…
今日は4月1日。新年度のスタートだけれど、ボクはいつもと変わらず過ごしている。
神戸の桜は散り始めて、ぼちぼち終盤かな。小学校等の入学式には、桜が間に合わないことが多いよね。本当は満開の桜のなかで入学式ができたら最高だろうけれど。
気の毒なのは神戸市灘区の『桜まつり』。去年はちょうど1年前の4月1日だった。だけど桜が遅くて、まだほとんどつぼみだった。
今年の『桜まつり』は次の土曜日の4月7日。アハハ、きっとほぼ散っていると思う。それでも祭りは開催されるんだろうね。週刊予報では雨っぽいので、とにかく担当者は胃が痛いよな。
この時期は出会いもあるけれど、それは別れも伴っている。ボクは昨日、あるものと別れた。
NHKの連続ドラマである、『わろてんか』が最終回だった(涙)
ボクがNHKの連続ドラマを通して観たのは、30代の初め以来のこと。田畑智子さんがマドンナだった『私の青空』を観たのが最後だから、もう18年ほど前になる。田畑智子さんはボクが働いていた祇園甲部のお茶屋さんの娘さんなので、職場では話題になっていた。彼女のお母さんもお姉さんも、よく知っていたからね。
半年とはいえ、毎日観るなんて無理。そう思っていた。だけどなぜか『わろてんか』は気になってしまった。たまたま予告編を見たとき、主人公が吉本興業の創業者である吉本せいさんがモデルだと知ったから。
関西人にとって、吉本興業は馴染み深い。ボクの年代で吉本新喜劇を見ないで育った子供はいない。そして関西の落語や漫才は、関西人のDNAに組み込まれている。だからこのドラマが見たくなった。
もうひとつの理由は、主演の北村てんこと、葵わかなさんの笑顔に魅了されたから。この「おてんちゃん」の笑顔が見たくて、毎日録画をしていた。アート引越センターやケイ・オプティコムのCMで顔は見ていたけれど、演技する姿を見たことがなかった。
思ったとおり、このドラマを半年間支えてきたのは、彼女の笑顔だと思う。そして本当に演技の上手い女優さんだと感心した。主人公が成長していく姿を見て、何度感動したことか。
そしてこの写真に登場している、すべての出演者が本当によかった。関西の芸人さんが多いのも、親しみを持てた理由かもしれない。そんななかで、ボクが最高の賛辞を送りたいのは濱田岳さん。
この風太という役の演技は、本当に素晴らしかった。特に北村商店の専務になってからの風太には、何度感動して泣かされたことか。戦時中に風太の生き様は、この時代の人々の心の叫びを反映していたと思う。
濱田岳さんは、アドリブの名人らしい。妻のトキを演じた徳永えりさんとのやり取りは最高だったなぁ。あっ、これはアドリブやん、と感じる演技はいくつもあった。この風太のモデルは、吉本せいさんの実弟で、吉本興業の社長だった林正之助さんらしい。
もちろん伊能栞を演じた高橋一生さん、北村藤吉を演じた松坂桃李さんも素敵だった。昨日の最終回は、まさに吉本新喜劇だったものね。マジで爆笑した!
北村商店の歴史を舞台にしたという設定だけれど、藤吉役には松坂桃李さんが登場すると確信していた。だって、ずっと幽霊で出演していたものね。今度は若手社員に憑依したわけだwww
とにかく毎日が楽しみだった。それが昨日で終わったと思うと、マジで『わろてんか』ロスになりそう。今月の21日にスピンオフのドラマがあるらしいけれど、必ず録画しておかなくては。
さっ、明日からは新しいドラマが始まる。半年楽しんできたので、次のドラマもトライしてみるつもり。早速、明日からの6日分を録画しておいた。また9月の末に、こんなブログが書けるドラマだったらいいなぁ。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。