バカをやるのがバカ
去年の2月にジェフ・ベックのライブに行って以来、ライブに参戦していない。昨年の秋にエド・シーランの来日があったけれど、あえなく抽選もれ。先日来日したケイティ・ペリーは、さいたまスーパーアリーナのみの公演だったので、これまた断念。
レディーガガもワールドツアーをやっていたけれど、彼女の体調問題もあって来日の話は聞こえてこない。ぼちぼちライブに行きたい病が発症しそうなので、定期的に来日アーティストをチェックしている。
もっとも期待しているのはマルーン5。先日北米ツアーが発表されているから、来日情報が気になるところ。クリーン・バンディットもここのところヒットを飛ばしているので、来日しそうな気配を感じている。DNCEもニューアルバムが出ているから、来日してくれないかなぁ?
この3つのどれかのライブに参加できたら、めちゃ満足するんだけれど。チケットゲットがヤバそうなのは、マルーン5だろうな。あっという間にソールドアウトになる可能性大。そうなると残りの2組に期待したい。今年中にライブに行けたらいいんだけれど。
その点映画はいつでも観られるからいい。今年は夏に『ミッション・インポッシブル』の新作もあるし、『ターミネーター』の続編も公開予定。過去の映画も、その気になればいつでも観ることができる。
今日は、かなり懐かしい映画を観た。
『フォレスト・ガンプ/一期一会』という1994年のアメリカ映画。先日からトム・ハンクスの映画を観ることが多く、先日も『インフェルノ』をブログで紹介している。それで、どうしてもこの時代のトムに会いたくなった。
大好きな映画で何度も観ている。そして定期的に観たくなる。観るたびに感動するし、心が癒される。有名な映画なのでストーリーは割愛するけれど、もし観たことがない人がいたら、ぜひ一度は観るほうがいい。
少し人より知能が劣るフォレスト。だけど母そんなこと気にしていない。「あなたはみんなと同じなんだから」と身体を張って普通の小学校に通わせる。バカだと言われることが多いけれど、母は「バカをやるのがバカ」だと彼に言い聞かせる。
ボクは、このセリフが大好き。頭がよくても、バカな犯罪をやったり、他人を傷つけたりする人間がいる。それこそが本当のバカ。
フォレストはただただピュアな人間。初恋のジェニーに「走れ」と言われたら、ひたすら走る。そのひたむきさゆえ、人生で起きる出来事に逆らおうとしない。映画の冒頭で登場する鳥の羽のように、風にまかせて人生を走り抜ける。
人間には決められた運命があるのか、それとも人生は自分の力で切り開いていけるのか?
フォレストはそんなことさえ考えない。おそらくどちらもあるんだと考えている。だから川の流れに乗るように、人生を好転させていく。そして周囲の人間を幸せの世界に巻き込んで行く。
一方ジェニーは、自分の運命を自力で切り開こうともがき続ける。だけどうまくいかず、時代の波に翻弄されてしまう。この二人の対比がうまく描かれていて、ラストでようやく二人の人生がひとつになる。自分の命が残り少ないこととを、ジェニーが気づくからだよね。
ジェニー役のロビン・ライトは素晴らしい。そして母親を演じたサリー・フィールドと、ダンを演じたゲイリー・シニーズも、この映画を最高の作品にしている俳優たちだと思う。
ちょっとファンタジーっぽいけれど、リアルな世界が描かれていて、さらにラブストーリーでもある。映画の魅力が満載された作品だと思う。一度でもこの映画を観た人は、何度もフォレストに会いたくなると思うよ。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。