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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.636

野生動物の被害に関する報道をよく見かける。特に農作物への被害というのは無視できないほど大きいらしく、農家の人たちは対応に苦慮されている。

 

ヴィーガンやベジタリアンを自称する人たちは、動物の命を奪うことを非難している。その想いは理解できるけれど、自分たちの食べている野菜が、野生動物の『駆除』という命の代償だと知っているのだろうか? 

 

本当の意味で動物の命を食べたくないのなら、市場で流通している野菜を食べることもやめなければいけない。果たしてそこまで考えているヴィーガンの人がいるのかどうか、はなはだ疑問を持っている。

 

そもそも野生動物の『被害』という言葉の使い方がまちがっている。被害を受けているのは、野生動物たちではないだろうか? 生態系を破壊して多くの種を絶滅させている人類が、『被害』を口にする資格はない。

 

だからこそ、野生動物たちへの思いやりや配慮が求められると思う。相手の気持ちに立つべきだろう。そのことを実践している企業が関西にある。

 

「シカ踏切」絶大な効果、逆転の発想が生んだ近鉄の接触事故対策

 

それは近鉄電車。以前にもこのブログで紹介したことがある。シカと列車の接触事故をなくすため、とてもユニークな方法を実施している。前回にブログで紹介したときは、まだこれから始めるという段階だった。実際にやってみると、絶大な効果があったとのこと。

 

シカは日没から早朝にかけて移動する。だから列車が動いている時間帯に、シカが嫌がる超音波を発して線路に近づけないようにする。そして列車の運行が停止ている深夜には超音波を解除して、シカたちが自由に線路を移動できるようにした。

 

シカとの接触事故が多かった東青山駅校内では、平成27年の1年だけでシカとの接触事故が17件もあった。ところがこの装置を設置してから3年間で、接触事故はわずか3件と激減している。他の駅でも、ほぼ事故ゼロに近い結果が出ているらしい。

 

以前は柵を設けたりと苦労していたけれど、シカは簡単に飛び越えてしまうし、鉄分補給のために線路をなめる習性もある。そこでこのシステムを考案した人は、「だったら、シカの通り道をふさぐのではなく、安全な時間帯だけ渡れるようにできないか。そう考えたのがシカ踏切の始まりだった」と思ったそう。

 

素晴らしい発想の転換だよね。シカたちを遠ざけることが前提だったけれど、それを根本的に見直した。動物の立場になって、どうすれば事故がなくなるかを考えている。ほんと、すごいよなぁ。

 

もちろん動機は、鉄道会社のためであることは事実。接触事故が起きることで列車の運行に支障が出るし、乗客にも迷惑がかかる。人間の利己的な欲望が動機だけれど、それをどのような方向に持っていけばいいのかを教えてくれている。

 

近鉄電車が行なったことは、他の分野でも応用できると思う。熊やイノシシの生態を研究して、どうすれば共存していけるかを真剣に考えるべきだと思う。安易に数を減らすという発想は、人類が自滅する要因になるような気がしている。

 

decoration/dcr_emoji_238.gif『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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