運命から逃れることは可能?
梅雨入りだ〜!
関東から近畿にかけて、今日梅雨入りした。朝から雨だったので少し迷ったけれど、思い切って外出した。たいした雨じゃなかったので、梅雨を肌で感じられてよかったかもしれない。雨のなかを9500歩ほど歩けたので、まぁ良しとするか。
梅雨になると、つい気分が鬱々しがち。そんな気分をぶっ飛ばす女性ヴォーカリストに出会った。たまたま数年前のヒットチャートを聴いているとき、その曲に一目ぼれしてしまった!
曲のスタートから、目が覚めるような軽快で美しいメロディ、そして気合いの入ったヴォーカルで始まる。楽曲に一目ぼれ(一聴きぼれ?)したのは久しぶり。それはケリー・クラークソンの『Heartbeat Song』という曲で、まさにハートを射抜かれてしまった。
2003年にデビューしている人だけれど、ボクはあまり知らなかった。アルバムもかなり出ているので、じっくり聴いてみるつもり。見た目は好みじゃないけれど、とにかく歌がうまい。またヘビロテに新しいアーティストが加わった。
梅雨入りしたばかりなので、この曲を聴いて陰気な気分をぶっ飛ばしてみてはいかが?
さて、一度観たけれど、すっかり内容を忘れてしまった映画を見直した。改めて鑑賞して、いい映画だなぁと感心した。
『マイノリティ・リポート』という2002年のアメリカ映画。トム・クルーズが主演で、監督はスティーブン・スピルバーグ。原作は『ブレイドランナー』を書いた作家のフィリップ・K・ディックだから、当然ながらSF作品となっている。
舞台は2054年。過去に『起きた』犯罪を捜査する警察組織は消滅していて、未来に『起きる』犯罪を未然に防ぐためのシステムが構築されている。3人の超能力者が予知夢を見ることで、殺人が起きる時刻、そして加害者と被害者がわかる。それゆえ、実際に殺人が起きる前に加害者を逮捕してしまう。
トム・クルーズが演じるジョンは、その組織のリーダー。この仕事は常に矛盾をはらんでいる。起きていない犯罪で加害者を逮捕することは可能かどうか? だけど何もしないと確実に殺人が起きる。超能力者たちがミスをしたことは一度もない。
その殺人は運命なのか、それとも阻止されたことが運命なのか。こうなるとマジでわからなくなってくる。そしてある日、ジョンが四日後に殺人を犯すという予知夢が出される。被害者はジョンも知らない人物。
ジョンにとっては、冤罪以外の何ものでもない。どうにかして逃れようとするが、そのためには超能力者の予知夢が偽物であることを証明しなくてはいけない。そうして調べるうちに、とてつもない陰謀が存在していることに気づく。
果たしてジョンは運命どおりに殺人を犯すのか? それとも未来を知った人間として、運命から逃れることができるのか? そして陰謀を画策した黒幕は誰なのか? ということが明らかになっていく物語。
久しぶりに観たけれど、よくできた物語だと思う。さすがフィリップ・K・ディックだよね。こうなると原作が読みたくなってきた。『ブレードランナー』も原作のほうが面白いからね。
ジョンの離婚した妻役の女優さんを見てビックリ。大好きだったドラマの『コールドケース』で主演をしていたキャスリン・モリスが演じていた。ボクのなかでは彼女の姿は、どうしても女性刑事のリリー・ラッシュになってしまう。
以前にこの映画を観たときは、まだ『コールドケース』に出ていないころだから何も思わなかった。なつかしい映画を観ると、こうした発見が楽しい。ちょっと長い映画だけれど、時間を忘れて楽しめる作品だと思う。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。