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高羽そらさんインタビュー

こんな時だからこそ笑顔でいたい

兵庫県はこのブログを書き始めた午後4時半で、まだ大雨特別警報が継続中。昨日に比べたら小康状態になる時間が増えたように思う。でもいったん降り出すと、怖いくらいの大雨になる。

 

各地での被害状況も明らかになってきて、想像以上にひどいことになっている。亡くなった方の数は増える一方。まだ安否不明の方も多いので、さらに死者が増えるだろう。台風のように行き過ぎてくれないから、被害は拡大するばかり。ボクが知りうる限りで、最悪の梅雨前線になった。

 

鉛色の雲ばかり見ているので、どうしても気分が沈みがちになる。そのうえ新作はホラー小説を書いているので、必然的に心がネガティブな状態になりやすい。ついついマイナス思考になってしまう。

 

これではまずいと思い、コメディタッチの映画で気分転換した。こんな時だからこそ笑顔でいたいからね。

 

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『スラップ・ショット』という1977年のアメリカ映画。連敗続きのアイスホッケーチームは、解散の危機を迎えていた。そこでベテラン選手でコーチも兼ねているレジが、起死回生の奇策を思いつく。そのレジを、ポール・ニューマンが演じている。

 

ポール・ニューマンのイメージからすると、コメディ作品は珍しい。いや、もしかしたら見たことがないかも。『スティング』は笑えるけれど、決してコメディじゃないものね。

 

だけどレジという役はいつもシリアス。笑わせようとしているわけじゃない。だからこそつい笑ってしまう。真面目にやるから面白い。そのレジが考えたのは、反則おかまい無しの乱闘プレー。

 

アイスホッケーというのは、氷上の格闘技と言われているほど。だからラフプレーは多い。今のまま連敗が続けば、確実にチームは解散になる。レジはオーナーがフロリダの金持ちにチームの売却を持ちかけていると嘘をついて、チームのモチベーションを高める。

 

さらに相手チームの選手を怒らせることで、勝ちにつなげるように選手たちを誘導する。そのヤジの応酬に笑ってしまう。このチームがホームとなっている地域は、工場が閉鎖されて失業者であふれていた。だから弱小チームが乱闘で連勝することで、街は一気に盛り上がる。人々にストレスがたまっていたからだろう。

 

閑散としていたホッケー場が、いつしか満員の客であふれるようになった。ファンクラブも結成されて、やがて弱小チームは決勝戦を戦うことになる。あと1試合勝てば優勝できる。そうすればオーナーも解散を思いとどまってくれるだろう。

 

だがそう思ったレジは失望する。オーナーは税金対策でしかチームのことを考えていない。結果はどうであれ解散するつもりだ、とレジに告げる。

 

そこでレジはチームメイトに声をかける。最後くらいはルールを守って正々堂々と戦おう。そして優勝しよう。チームは解散しても、最後の試合を反則まみれで終わらせたくないから。チームメイトもその熱い想いを受け入れる。

 

ところが相手チームは、乱闘に勝つために犯罪者まがいの連中を集めてきた。暴力で永久追放されたような選手までいる。

 

さてレジが率いるチームは、最後まで相手の暴力に耐えて優勝できるのかどうか?

 

結論から言えばハッピーエンドで終わる。見事に優勝する。だけどこの映画が面白いのは、どうして勝負に勝ったのかということ。

 

暴力じゃない。正々堂々と勝負したからでもない。この試合の鍵を握っていたのは、唯一乱闘プレーに参加しなかったネッドという中心選手。そのネッドが、とんでもないことをやらかしてしまう。あまりに予想外のことだったので、もう大笑いしてしまった。

 

普通のスポーツドラマなら、正々堂々と勝負して終わるはず。でもこの映画はそんなセオリーをぶっ飛ばしてしまう。とにかく明るい気分になれる、素敵な作品だった。ポール・ニューマンのちがった一面が見られる、とても貴重な映画だと思う。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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