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高羽そらさんインタビュー

こんなことがあっていいのだろうか?

今日も殺人的な暑さは続き、ボクのギックリ腰も継続中。弱り目に祟り目、踏んだり蹴ったり、寝耳に水(これはちがうか?)という状態。

 

痛めたのがまだ2日前だから仕方ない。とにかく今日はすわった状態で仕事ができるようになった。ただし腰の状態が固まってしまうので、すわっているときはいいけれど、立ったときに泣きそうな痛みに襲われる。このブログを書き終わると、その瞬間が待っているんだよね〜www

 

それでもここ2日は、夕方になると西からいい風が吹く。昨日も一昨日も、扇風機なしでぐっすり眠ることができた。腰の痛みで目が覚めるだけ。そして午後4時が過ぎて、今日もいい風が部屋を流れ始めた。このまま朝まで吹き続けてくれたらいいんだけれどな。

 

さて、かなりショッキングな本を読んだ。ノンフィクションなので、当然ながらすべて実際に起きたこと。

 

正直言って、ボク自身まだこの本の内容を消化できていない。理解できないという意味ではなく、この事実をどう受け入れていいのかもてあましている。

 

だから今はあまり多くを語れない。もしかしたら小説として、別の形で語れる日が来るかもしれない。

 

とにかく一人でも多くの人にこの本を読んで欲しい。そしてこの事件について真剣に考えて欲しい。そんな願いを込めてこのブログで紹介したいと思う。

 

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『誰もボクを見ていない なぜ17歳の少年は、祖父母を殺害したのか』山寺香 著という本。

 

2014年に埼玉で起きた事件について書かれたノンフィクション。当時17歳だった少年が、祖父母を殺害して現金やキャッシュカードを奪っている。ボクも事件だけは知っていた。覚えておられる人も多いはず。

 

事実だけを捉えたら、少年に同情する余地はない。未成年だったけれども、最終的に15年の懲役という判決が確定して、現在は刑務所で服役中。弁護団は少年院送致ということで格闘したが、検察は一歩も引かなかった。未成年なのに無期懲役を求刑したくらいだから。

 

だけどなぜ弁護団はそこまでして刑事罰を回避しようとしたのか。さらに大勢の人が声をあげて、少年の未来を憂い、手紙を書いたり金銭を送ったりと、具体的な支援が続けられている。

 

この少年は小学校5年生から学校に通っていない。母親と義父に連れられて、あちこちで暮らしていた。ラブホテルで2年も過ごしたこともあるし、公園で野宿をしたことも数えきれない。いわゆる『居所不明児童』という状態だった。

 

義父の虐待は暴力だけででなく、性的な虐待もあった。そして最悪なのが母親。少しでも金が手に入ると、パチンコやゲームに浪費してしまう。金がなくなると、この少年を親戚に向かわせて、あの手この手で借金をさせる。幼いころからずっとそんな生活が続いていた。

 

犯行時も、祖父母の殺害を指示したのは母親だった。ある種の精神的プレッシャーをかけ続けたことで、母親は少年を自由にあやつることができた。祖父母の殺害後、母親の指示で金銭を奪いに行っている。裁判でも、最終的に母親の殺害指示が事実として認められている。

 

とにかくこんな短いブログで語れることじゃない。ぜひ、この本を読んで欲しい。そして同じような境遇にいる子供たちを救えるような社会にして欲しい。この少年も、刑務所でそのことを心から願っている。

 

この少年を助けるチャンスは何度もあった。児童相談所や区役所も、ある程度の事実を把握していたから。ラブホテルの管理人も、小学生が2年もホテルで暮らしていたら普通じゃないと思っている。事実、その管理人はずっと心配していた。

 

多くの人に『善意』は存在していた。だけど『善意』だけで終わっている。その次のもう一歩があれば、この事件は絶対に防ぐことができた。善意を持って、こんな世の中になって欲しい、と誰もが思う。だけど思うだけで実際に行動しなければ何も変わらない。

 

この少年が、著者にあてた手記でこう述べている。

 

「『こんな社会になってくれ』と望むだけで、誰もそうしようと行動しなければ意味がありません。(中略)貧困のない社会を望むなら普段からそのような人を見つけたら助けてあげてください」

 

この言葉に心が動いた人は、この本を手にして欲しい。

 

decoration/dcr_emoji_238.gif『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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