言葉にならない結末
いや〜、まじでヘロヘロ。今日は早起きして午前中に3時間、そして軽いランチを食べて午後からまた3時間びっしりと仕事した。
さすがにエネルギーを使い果たして、午後3時くらいから放心状態。でもどうにか最低限のところまで完成したので、今すぐでも原稿を送れる状態になった。
だけどまだ締め切りまで3日あるので、もう1度推敲するつもり。昨日のブログにも書いたけれど、ところんやり切るのが本当の開き直りだからね!
さて、いやな予感がモロに的中した。やっぱスティーブン・キングは容赦ないなぁ。
『ダーク・タワーⅣ 魔導師と水晶球』下巻 スティーブン・キング著という本を読んだ。『ダーク・タワー』シリーズの第4部で、上・中・下に分かれている下巻。これでようやく第5部に入れる。
ここまでの経緯は、『いやな予感しかない』という記事を読んでいただければわかるようになっている。ダーク・タワーを求める旅は一時中断して、この第4部の中心は主人公であるローランドの少年時代が語られている。
中巻では、ローランドの初恋であるスーザンとのなれそめが中心だった。世界は破滅に向かっていて、その陰謀がこの街にも足を忍ばせている。カスバート、アランという親友とその陰謀を見抜いたローランドは、スーザンの助けを借りてその陰謀を阻止しようとする。それが前回まで。
ただ著者はスティーブン・キング。ハッピーエンドが待っているはずない。そのボクのいやな予感は、完璧に的中した。
3人の少年の活躍によって、邪悪な陰謀は阻止された。だけどローランドの優しさがあだになってしまう。リーアという老女の魔女がいる。これがとんでもないやつで、この物語を邪悪な方向に導いている。そこでローランドはリーアをやり込めるが、温情をかけて命まで奪わなかった。それが悲劇を生むことになる。
結論から言えば、リーアの陰謀によってスーザンは捉えられる。そして魔女に洗脳された民衆によって、生きたまま火あぶりにされて殺されてしまう。それだけで終わらない。魔女は生まれ育ったギリアドに帰ったローランドのあとをつける。
そして妖術で幻惑させることで、ローランドに実の母を殺させる。わずか14歳で恋人を火あぶりにされ、母を殺してしまうという苦悩を背負いこむ。そしてその後の戦いで、カスバートやアランという親友も失う。
ここまでローランドの過去が不明だったけれど、第4部を読むことでそれまでの彼の行動が理解できる。ダーク・タワーというのは、すべてのパラレルワールドを正常に保っているものだった。だが邪悪な存在によって、その機能が失われつつある。彼がダーク・タワーを目指しているのは、それを正すためだった。
ローランドは新しい仲間になったエディ、スザンナ、そしてジェイクに、本当の自分を知って欲しくてこの話をした。それでも自分についてくるのか、知りたかったのだろう。もちろん彼らは気持ちを変えない。ともにダーク・タワーを目指すことを誓う。
そしていよいよ第5部の冒険が始まる。第5部も3巻に分かれている。さっそく今夜から上巻を読むぞ〜!
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。