心のなかは台風一過
台風24号は大きな被害が出ている。静岡あたりでは大規模な停電が起きているらしい。
幸い神戸は、台風21号に比べたら平穏だった。さすがに1年で3〜4回も台風が上陸した関西は、いい意味で経験豊富になった感がある。朝から台風一過の晴天で、本当に気持ちがいい。
そして今日から10月。とりあえず新作小説の原稿が手を離れたので、今日から新しい小説の構想に入っている。だけどその前にやることが山積み。
まずは月初めに恒例となった、水まわりプチ大掃除。いつもの掃除を済ませてから、台所の排水口を皮切りに、洗面所とトイレも完了。これだけで朝のブログをアップしたら時間切れ。
午後からは書類の整理。昨日まで新作小説にかかりきりだったので、領収書や振込通知等の書類が整理されずに放置されていた。それらを片づけたら、次はパソコンの中身の整理。
新作小説に関連するサイトのブックマークでカオス状態になっていたので、それらをすべて整理整頓。さらにスマートフォンに残していた次回作に関するメモを、わかりやすく整理してパソコンのネタ帳へ移行。これでようやく次の小説の構想にかかることができる。あぁ、スッキリした!
昨日までのボクの心のなかは、まるで台風24号のようにやるべきことが山積みで混乱状態。だけど今日1日で整理がついたので、まさに台風一過のような初秋のさわやかな風が、心のなかを吹き抜けている。これで次の作品に集中できる。
さらに読書のほうも、ある物語がまさに台風一過のような状況。そして新しい嵐を迎えようとしている。
『ダーク・タワーⅤ カーラの狼』上巻 スティーブン・キング著という本を読了。
全部で7部あるこのシリーズも、いよいよ第5部に突入した。第5部は上・中・下の3巻に分かれていて、昨日はその上巻を終了。
ここまでの経緯については、前回の『言葉にならない結末』という記事を参照してもらうと、順次さかのぼれるようになっている。
この5部は、まるで『七人の侍』のような始まり。カーラという街には、ほとんど双子しか生まれない。ところが20年に一度、60名もの荒くれ者が子供をさらいに来る。双子のひとりを拉致すると、数週間のあいだ連れ去る。
戻ってきた子供はいわゆる痴呆状態となっていて、肉体は巨人のように成長する。そして普通の寿命より早くに苦しんだ末に命を落とす。その略奪者たちが『カーラの狼』と呼ばれている。彼らがなぜそんなことをするのか、この上巻ではわからない。少なくとも、人間ではないらしい。
そしてついに、数十年ぶりに『カーラーの狼』がやって来る。住民のほとんどは子供を差し出すしかないと諦めている。さもないと、街を破壊されてしまうからだ。でも戦おうとする人たちもいる。そこで目をつけられたのが、この街に近づいてきたローランドたちだった。
この上巻では農民を助けた「七人の侍』のように、ローランドたちがカーラの住民を助けるかどうか考える段階で終わっている。その鍵となるのが、ローランドの仲間がやってきた現代のニューヨーク。時空を超えてその世界に行かないと、ダーク・タワーを正すことができない。住民を助けることで、それが可能となるかもしれない。
この上巻はまるで台風一過のような内容で、第4部までひそかに張られていた伏線が一気に意味を帯びてくる。だからめちゃスッキリする。そして中巻で、いよいよそれらの伏線がひとつにつながっていく。なんて壮大な物語なんだろう。スケールがデカすぎる。
ということで、今夜から中巻に突入。ローランドたちの新しい冒険がいよいよ始まる。楽しみだなぁ。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。