女性の友情は複雑だけど素敵
この時期は面倒なことが多い。せっかく暑い夏が終わって気持ちのいい時期なのに、どうしてもやらなくてはいけないことがある。
例えば昨日の歯科検診。あるいは今日の朝イチから行った散髪。この時期特有なものじゃないけれど、決まって10月になるとその日がやってくる。
そしてこの時期限定なのが大掃除。年末の真冬に大掃除をするのはいやなので、過ごしやすい気候のときに大掃除をしている。以前は春と秋の2回やっていたけれど、さすがに体力的にキツい。ここ数年は、秋だけの年1回にしている。
実はすでにスタートしている。9月末締め切りの原稿を終えてから、10月になって大掃除を始めた。ただ性格的な問題があって、かなり必死になって掃除をしてしまう。だから1日2時間が限界だし、連続してできない。仕事もあるしね。
それで1日置きに、午前中の2時間を大掃除にあてている。ここ数日は外出する用事が続いたので、ちょっと小休止だった。だけど明日から大掃除が再スタートする。おそらく11月の下旬くらいまでかかるだろう。
面倒なのは事実だけれど、面倒だからこそやると言っていい。
どんな仕事でも面倒な部分が存在する。小説を書くことは楽しいけれど、面倒な作業というのは必ずついてまわる。そしてそういう作業に限って、大切なことが多い。だから面倒なことに手を抜くくせをつけると、それが仕事にも影響してしまう。
面倒だからこそ、あえて手を抜かずに心を込めてやる。その練習に、大掃除ほどうってつけなものはない。面倒なことに手をつける習慣を身につけると、何かと便利だと思うよ。
さて、女性の友情をテーマにした映画を観た。有名な映画なのでタイトルは知っていたけれど、今回が初見。期待せずに観たけれど、とても素敵な作品だった。
『フォーエバー・フレンズ』(原題: Beaches)という1988年のアメリカ映画。
ベッド・ミドラーが主演した作品で、彼女の素敵な歌声も堪能できる。セシリアとヒラリーは、ある海岸で偶然に出会う。11歳のときだった。
セシリアはすでにショービジネスの世界に足を突っ込んでいて、ヒラリーは彼女の歌の才能に惚れ込む。そのヒラリーは貧乏なセシリアとちがって、かなり裕福な家庭のひとり娘だった。
そんな二人の30年に及ぶ友情を描いた物語。セシリアは歌手で、ヒラリーは弁護士。互いに唯一無二の親友だと思っているけれど、ずっと仲がいいわけじゃない。人生には想像を超える出来事が起きる。
同じ男性を好きになったり、セシリアの成功にヒラリーが嫉妬したり、二人とも結婚と離婚を経験したり、ヒラリーはシングルマザーになったりする。大ゲンカして音信不通になったこともある。でもどんなときも、二人は支え合って生きてきた。
女性の友情って、複雑だけれど素敵だなぁと思った。特に人格破綻したようなセシリアのキャラが実にいい。
やがてヒラリーは不治の病にかかる。やはりそこにもセシリアがいた。二人の出会いから永遠の別れまでを描いた作品で、笑いながらも心にジンと響くものがある物語だった。少し古いけれど、現代の人の心にも優しい風を吹き込む作品だと思う。いい映画だったなぁ。
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