あなたにとって何が完璧?
久しぶりに体外離脱の話題でも。
ボクは歩くことが大好き。今朝は雨だったけれど、買い物の行き帰りはほぼ傘なしで歩くことができた。
そして体外離脱でも、ボクは同じく散歩をしている。以前は飛ぶのが楽しくて、鳥のように空から地上を見下ろしていた。今でも飛ぶのは好きだけれど、体外離脱や明晰夢を経験しても、最近は普段と同じように過ごしている。
歩くスピードは、人間にとってもっとも適している。速度を上げて空を飛んでいると、見落とすもののほうが多い。自分が存在する世界を知るのは、歩くのが一番だと思う。
だからといって、何かを得るために歩いているわけじゃない。現実世界の散歩とまったく同じ。
今朝も体外離脱して早朝の街をぶらぶら散歩した。現実と同じで少し雨が降っていた。人の気配のない暗がりを歩くときは少しドキドキしたり、誰かとすれちがったら「こんにちわ」とあいさつを交わす。
美しい花が咲き乱れているのを見つけて、その花びらに触れて感触を楽しむ。意識が肉体に戻れば、最初から体外離脱の行程を行うのが面倒なので、明晰夢の状態で意識を飛ばして、散歩の続きをする。
ただ、それだけ。
体外離脱を初めて経験したころは、何かメッセージを見つけようと必死だった。でもある日、ふと気づいたんだよね。
自分の生きる場所は現実世界であって、ここではないと。少なくとも今の命を生きる限り、ボクが向き合う課題も試練も、すべて現実世界にある。そしてボクが受け取るべきメッセージも、日々の生活のなかにある。
人間は成長するにしたがって、自分に何かが欠けていると感じる。その欠けた部分を満たすため、スピリチュアルの世界に答えを求める人がある。ボクも以前はそうだった。でも完璧になろうと異世界に答えを求めても、そこには何もない。ガイドに出会ったとしても、自分の生活に戻りなさい、と言われるだけ。
自分が生きている限り、現実世界に求めるべきすべてがある。欠けたものを充足して完璧だと自分が感じられるのは、現実世界以外にない。だからある意味、僕たちは常に完璧だということ。目の前にあるものが見えていなかったり、見ようとしていないだけだと思う。
あなたにとって、どうなれば自分が完璧だと思えるだろうか?
その答えは異世界ではなく、現実世界にある。
ちょうど昨日、このテーマにぴったりのミュージックビデオが配信開始になった。ボクが注目しているアン・マリーというイギリスのミュージシャンで、『Perfect To Me』というタイトルの曲。
リリースされたばかりのファーストアルバムに収録されている曲で、昨日になってビデオが公開された。彼女らしい曲で、ボクは大好き。
自分の容姿は雑誌のスーパーモデルのようじゃないけれど、今の自分が完璧だと思う。そんなことを歌った歌詞で、彼女自身の想いが込められている。このビデオがいいのは、一般の人のインタビューが盛り込まれていること。
あなたにとって何が完璧? と尋ねている。みんな一生懸命考えて、自分の完璧を見つけようとしている。これがめちゃ感動するんだよね。
アン・マリー自身も、普段はやらないモデル風のメイクで写真を撮影している。でも最後にそのメイクを取り去って、いつもの天真爛漫な彼女に戻る。こんな普通のわたしが完璧なのよ、と映像で見せている。
このビデオを見終わると、なぜか笑顔になって感動の涙がポロッと出る。あぁ、このままで自分は完璧なんだなぁ、と思える。いい曲なので、ぜひ聴いてほしい。
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