あなたの金食い虫は何?
我が家が自家用車を手放して久しい。
一日置きに妻と買い物に出ているけれど、当然ながら徒歩で往復している。片道30分ほどの道だから、歩いてもたかが知れている。帰り道がかなり急な上り坂になるので、真夏のあいだは帰り道にバスを利用すればいい。足腰のためにも、歩くほうが絶対いいに決まっている。
もちろん大雨の日もあれば、木枯らしが吹き荒れているときもある。それでも徒歩で外出することの価値は高い。歩きながらよく妻と話すけれど、我が家にとって自動車は最大の『金食い虫』だったなぁと言い合っている。
車両代だけじゃなく、車検費用や保険料、駐車場料金やガソリン代もバカにならない。そして何よりも交通事故のリスクは金額で換算できない。加害者にも被害者にもなる可能性が高くなり、『金食い虫』に人生までも食べられてしまうような気がする。
こんなときに車があればな、と思うときがないわけではない。だけどそんなもの1年でも片手があれば数えられる程度。そのほとんどはタクシーで代用できる。だから二度と自家用車を持とうとは思わない。ベストセラーを出して大金持ちになったとしても、車は二度と持たないだろうねwww
この『金食い虫』のことを、英語ではマネー・ピットというらしい。そのタイトルが付けられた映画を観た。
『マネー・ピット』という1986年のアメリカ映画。『ビッグ』という映画でブレイクする前のトム・ハンクスが主演しているコメディ作品。
ボクの世代ならドリフターズの『8時だよ全員集合!』という番組を知っているだろう。その番組で毎週やっていたドタバタ芝居を映画にしたような内容。まぁ内容的にはどうでもいいような話なんだけれど、めちゃめちゃ笑ってしまう。ちょっと息抜きで観るには最高の映画かもしれない。
トム・ハンクスが演じるウォルターと恋人のアンナは、彼女が離婚した夫の家で暮らしていた。だけど急にその元夫が帰ってくることになり、ニューヨーク近辺で家を探さなければいけない。
友人の不動産屋が、とんでもない豪邸なのに格安の物件を勧めてくれた。一目見て気に入った二人は、すぐに購入を決意する。ところがその家はとんでもない欠陥住宅だった。もうここからはジェットコースター・ムービーなので、ひたすら大騒ぎが続く。
まだ若いトム・ハンクスだけれど、こういう役をやらせたら最高。この家が金食い虫なのではなく、彼自身が『金食い虫」だと思って落ち込んでいく過程が面白い。予想どおりハッピーエンドだけれど、家の壊れ方が半端ないのでそれを観ているだけでも楽しい作品だよ〜!
さてさて、あなたににとっての『金食い虫』は何だろう? その虫が暴れないうちに、駆除しておくほうがいいかもねw
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