サ、サ、サ、サクランボ爆弾!
今日はアカデミー賞の授賞式。昨年暮れに世界を席巻した『ボヘミアン・ラプソディ』が、なんと4冠を達成した。すごいよね。
フレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレックは主演男優賞を受賞。ボクも映画館で観たけれど、マジで号泣したものなぁ。堂々の受賞だと思う。
もうひとつ音楽映画でボクが推していた、『アリー/スター誕生!』もアカデミー歌曲賞を受賞したのでホッとした。レディー・ガガのスピーチの映像を見たけれど、本当にうれしそうだった。
さてそんな伝説のロックバンドを描いた作品は『ボヘミアン・ラプソディ』だけじゃない。クイーンと同じ時代、当時は珍しかったガールズバンドが衝撃的なデビューをしている。その名は、ザ・ランナウェイズ。彼女たちの成功と挫折を描いた映画がある。
『ランナウェイズ』という2010年のアメリカ映画。ザ・ランナウェイズ というバンドは、ジョーン・ジェットという最高の女性ロッカーが作ったバンド。この写真では左の黒髪の女性で、クリステン・スチュワートが演じている。
そしてこのバンドを世界的に有名にしたのがヴォーカルのシェリー・カーリーという金髪の女性。映画ではダコタ・ファニングが演じている。
久しぶりに観たけれど、以前と変わらずボクの大好きな映画のひとつ。特に二人の主演女優の演技が素晴らしいので、地味だけれど秀逸な作品に仕上がっていると思う。
1970〜1980年代のロックバンドには、どこか共通したところがある。『ボヘミアン・ラプソディ』を観た人ならわかると思うけれど、一定のパターンがある。
希望に満ちた若者がバンドを結成して、あることから爆発的に売れる。そして世界中をツアーして回る。やがて疲れが見え、金銭的なトラブルやメンバーとの確執が生まれ、酒とドラッグに走る。そしてバンドは自壊する。これはビートルズでも同じ。
そしてザ・ランナウェイズ たちも同じ道をたどる。このあたりについてシェリーの自伝を元に映画化されているので、かなり真実に近い内容になっていると思う。そしてその後のバンドに、これまた共通するものがある。
それはバンドの自壊から立ち上がる人間が必ずいるということ。ビートルズではポール・マッカートニーがそうだよね。ビートルズを解散した直後、彼はすぐにウイングスというバンドを結成している。そしていまでも音楽活動を継続している。
ザ・ランナウェイズ ではクリステンが演じるジョーン・ジェットがそう。彼女はバンドが瓦解しても活動をやめなかった。そして次のバンドを結成したり地道にソロ活動を続け、なんと100万枚を超えるミリオンセールを記録したロックミュージシャンとなった。
ポールとジョーンに共通していることがある。
それは、ただひたむきに音楽が好きだったということ。ボクはそう思う。
周囲がやる気をなくしても、音楽から離れることができなかった。その情熱があったからこそ、彼らは成功したんだと思う。この映画も素敵なので、『ボヘミアン・ラプソディ』が気に入った人は、こちらの作品もぜひ。
だけどザ・ランナウェイズ なんて知らんわ、という人も多いだろう。そんな人のために大ヒット曲を紹介しておこう。
この曲を聴けば、ボク世代のロックファンは、「チ、チ、チ、チ、チ、チ、チ、チ、チェリーボンブ!」と一緒に叫びたくなるはず。
もちろんタイトルは『Cherry bomb』だよ!
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