金縛り体験のススメ
ステレオタイプの情報になれてしまうと、それが確定的な事実として意識に固定化されてしまう。そうなるとその固定観念を手放すのに多大な労力を要することになる。
特にスピリチュアルなことは検証できないことが多いので、誰かの体験が決定的なこととして流布されてしまう。その代表的なものを紹介しよう。
『幽霊が出るときは、金縛りになる』
これってオカルト話の定番になっている。心霊体験を告白する人は、まず金縛りになったと語る。そして幽霊が見えた、と。
これはボクに言わせれば、ほとんどが妄想だと断言していい。金縛り=幽霊という図式が刷り込まれているので、幽霊体験をしてしまうだけ。その幽霊のほとんどは自分自身で作っている。
念のために言っておくけれど、心霊体験を否定しているわけじゃない。幽霊の正体についての考えをここでは書かないけれど、死んだ人間の残存意識が人間に影響を与えることはあると思っている。
たまに人ゴミに出かけたとき、そういう人間意識の残滓を家まで持って帰ってしまうことがある。そんなときは、我が家の黒猫ミューナが教えてくれる。そして真剣に牙をむき出して家から追い払ってくれる。こういうときの猫は、マジで頼りになるよ。
話がそれたけれど、金縛り=幽霊ではない。これはボクの実体験として断言できる。それは金縛り体験が、どのような現象なのかを理解すればわかる。
ヘミシンクを経験したことがある人ならわかりやすいと思うけれど、金縛りというのは『肉体が眠っていて、意識が目覚めている状態』だということ。
目が覚めているのに、身体は眠っている。信じられないと思うかもしれないけれど、睡眠状態によってこういう現象が起きる。だから身体が動かせない。
そして金縛り体験のもうひとつの特徴は、『非物質世界への入り口』だということ。この意識状態のとき、自分の意識が具現化した世界を知覚する。ボクが体外離脱をするときは、意図して金縛り状態になる。完全に金縛りになった直後、身体をひねると簡単に抜け出すことができる。
そこからは自分の意識世界になる。それは普段から思っていること、あるいは潜在意識にあることが具現化する世界。だから幽霊を見る人が多くなる。ボクも最初のうちはそうだった。
なぜならステレオタイプの情報である、金縛り=幽霊という図式が刷り込まれているから。金縛りになったら幽霊に会うにちがいない。そう強く思い込んでいたら、まず確実に幽霊を見る。でもそれは自分の意識が作り出した幽霊でしかない。だからそのことを理解した段階で、幽霊なんてすぐに消えてしまう。
ボクも最初は苦労した。だけど金縛りになって体外離脱直後に幽霊らしきものにあっても、正体を確かめようと抱きしめたり、逃げずに声をかけるとすぐに消えてしまう。いまでは金縛りになって体外離脱しても、幽霊に会うことはまったくない。
だから金縛りになりやすい人は、むしろ喜ぶべき。そのときに起き上がってみたら、ほぼ確実に体外離脱ができる。あるいは自分の意識世界をリアルに体験できる。そこから学ぶこともあるはず。
どうすれば金縛りになりやすいかについては、いくつか方法がある。それについては気が向いたら、いつかブログに書いてみようかな。
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