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高羽そらさんインタビュー

死を帳消しにする墓場

今日のブログは思い出したら鳥肌が立つ内容なので、ダークサイドに落ちないよう中和しておこう。

 

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今日の散歩途中に見つけたサクランボ。美味しそうなので摘んで帰りたかったけれど、よそ様の桜の木だからあきらめた。

 

本当はInstagramでアップしようと思ったが、先ほども書いたようにダークな気分を相殺したい。なぜならとんでもなくヤバい本を読んだから。

 

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『ペット・セマタリー』上巻 スティーブン・キング著という小説。この作品が映画化されているのは知っている。でもどう考えても怖そうなので、映画はまだ観ていない。かなり古い映画だったはず。

 

それでもスティーブン・キングの全小説を読破しようと思うと、この有名な作品は避けて通れない。それで手にしたけれど、この上巻の裏表紙に書かれている宣伝文句を読んでビビってしまった。

 

『恐ろしすぎるゆえに、発表が見送られていた作品』と書かれている。宣伝を兼ねた誇張だと鼻で笑おうとしたけれど、読んだら事実だった。これはマジでヤバい小説。

 

『死』というものを真正面から扱った物語。死は避けられないし、愛する人やペットとの別れでもある。でもその『死』を帳消しにできるとしたら、あなたはどうする? そう問われている作品。愛する人の死を受け入れることができないと、人間は狂気へと至る。それがテーマとなっている。

 

主人公はルイスという医師。9月から大学の診療所の医師として就任するため、シカゴから越してきた。田舎町だけれど、自然に囲まれた素敵な場所だった。問題は自宅の前を走る幹線道路の交通事情。トラックが猛スピードで走る抜けることがある。

 

幼稚園の長女とまだ歩き始めたばかりの長男がいるルイスと妻のレーチェルには、そのことが少し気がかりだった。そして彼が購入した自宅から、森へと続く小道がある。その奥には地元の人が作ったペット霊園がある。この小説のタイトルだよね。そこが不気味で、妻は二度と行きたくないという。

 

ところがそのさらに奥に、地元の人間でも数名しか知らない秘密のペット霊園がある。先住民族のインディアンが聖地としていた場所で、そこに死んですぐの動物を埋めると、翌日に生きて戻ってくる。

 

ルイスは妻と二人の子供が泊まりがけでシカゴの妻の実家へ帰っているとき、長女のエリーが可愛がっている猫が死んだことを知る。自宅を出ない猫だったのに、抜け出して例のトラックにひかれてしまった。

 

途方にくれるルイスに、親しくなった向かいの家のジャドという老人が、その秘密の場所のことを教えてくれる。そしてなんと翌日にその猫は生き返って戻ってきた。まるでゾンビだよね。

 

だけど以前の猫とちがう。全身から腐臭が消えず、性格も変わっている。まったく別の猫になってしまった。それまでネズミを取らなかったのに、獲物を捕らえては自宅でバラバラにしている。そのあたりの描写が非常に気持ち悪く、いやな予感を抱かせる。

 

ここまできたら想像できるよね? もし人間が死んでも、その場所に埋めたら生き返るのか? そんな恐ろしいことを、過去にやった人はいない。教えてくれたジャドでさえ、亡くなった妻の死をどうにか受け入れて普通に埋葬している。

 

ということで下巻につながる。もう想像できてしまう。きっと子供のどちらかが死ぬに決まっている。そしてルイスは葛藤するんだろう。

 

今夜から下巻を読む。かなり怖そうなので、鳥肌が立ってきたら先ほどのサクランボの写真を見ようと思う。そうでないと悪夢を見そうだもんねw

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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