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高羽そらさんインタビュー

死んだことを理解させる難しさ

お盆なので死者について考えてみた。明日は京都で五山の送り火が行われる。お盆にこの世へ来ていた先祖の霊を、あの世へと送るための宗教儀式。

 

死後世界の有無についての議論は置いておいて、本当に先祖の霊が帰ってきていると仮定しよう。彼らは自分が死んだことを自覚しているわけだから、16日になったら帰ろうと思うにちがいない。知らんけど。

 

だけど死んだことを自覚していない霊ならどうするだろう? そもそも自分が死んだと思っていないわけだから、お盆であろうと関係ない。なぜいままでどおりに周囲の人が自分とつきあってくれないか困惑するだけだろう。

 

もしあの世にその人の関係者がいたら、どうにかして死んだことに気づいて欲しいはず。そのために必死で教えようとするだろう。だけどボクたちがこの世界を現実だと思っているのと同じくらい、その霊は自分が生きていると実感している。

 

明晰夢や体外離脱を経験しているボクは、この霊の気持ちがよくわかる。意識の世界はそれほどリアルだから。ボクが10階のバルコニーから飛び降りる前に、からなずガラス戸に頭を突っ込むのは、本当にそこが体外離脱の世界なのかたしかめるため。

 

だから死を自覚しない霊を説得するのは大変だと思う。そんなあの世の協力者たちの苦労を描いた映画がある。

 

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『パッセンジャーズ』と言う2008年のアメリカ映画。またか、と思った人はごめんなさい。ボクはこの映画が大好きなので、このブログで何度も取り上げいる。何回観たのか思い出せないけれど、今日久しぶりに観てもやっぱりポロポロと感動の涙を流してしまった。

 

この映画には『初めての驚きと感動』がある。内容を知らない状態で初めて観たとき、えぇぇぇ〜〜〜と叫ぶことになる。だから観たことがない人は、この後を読まないこと。その感動を味わえなくなるからね。


さて、ネタバレするよ〜〜!

 

主演しているのはアン・ハサウェイとパトリック・ウィルソンの二人。恐ろしい飛行機事故が起こり、パトリックが演じるエリックはその事故の生存者。そしてアンが演じるのは、事故の生存者のPTSDを解消するためのセラピストであるクレア。

 

クレアは複数の生存者を集めてセラピーを開始する。事故の状況を聞いているうちに、航空会社が都合の悪い事実を隠蔽していると感じるようになる。映画の展開としてはサスペンスの雰囲気満々。

 

ところがこの飛行機事故の生存者はゼロだった。つまりセラピーに来ている人は、自分が死んだことに気づいていない。もちろんエリックもそうだし、実はセラピストであるうクレアもその飛行機に乗っていた。つまり映画の登場人物はすべて死者。

 

結果としてエリックもクレアも自分が死んだことに気づく。この映画が素晴らしいのは、そのことをサポートする死者たち。エリックは亡くなった祖父と、彼が可愛がっていた愛犬。ボクはこの犬が登場するだけでマジに泣いてしまう。

 

そしてクレアの場合は、彼女が幼いころに亡くなった叔母と、信頼していた黒人教師だった。叔母は近所の住人、教師は彼女の上司として登場する。

 

結局、死んだことを理解するためには、本人が自力でそこまで到達するしかない。「お前はすでに死んでいる」と語る北斗の拳のケンシロウのようなわけにはいかない。だからサポートしている霊たちは苦労するんだよね。

 

ボクが死んだときには、周囲の人に迷惑をかけないようにしなければ。飼い猫のミューナが迎えに来てくれたら、一発で信じると思うな。まだ彼は元気で生きているけれどねwww

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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