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高羽そらさんインタビュー

想像力の欠如は商売の天敵

ボクは旅番組が好きで、録画しては妻と見ている。もうそれだけで現地へ行った気分になれるので、世界中を旅したような仮想記憶が脳内に残っているwww

 

ただときどきだけれど、嫌な気持ちになることがある。そのほとんどは日本のホテルや旅館。

 

食事のシーンがあるとき、海の近くでは決まったようにお刺身が出る。よくあるのが、さばいた魚の頭をお皿に盛り付けているというやつ。

 

この映像を見た瞬間。ボクも妻も録画を早送りする。メチャ最悪な気分になるから。ひどい場合はまだ生きていることがある。伊勢海老やイカがお刺身になって動いているのを見たら、絶対にこのホテルは行かないと宣言する。

 

もちろんホテルの意図はわかっている。それだけ新鮮な魚を出しているということを伝えたいからだろう。そしてほとんどの人がそれを喜ぶからだと思う。

 

だけど誰もがそうじゃない。お刺身は食べるけれど、その頭を見ながら食べたくないというボクのような人もいるはず。マイノリティーだとはわかっているけれど、おそらくそんなこと尋ねてくれるホテルはないだろう。これで気分が悪くなる人がいるなんていう想像力は、これっぽちも存在しないと思う。

 

ボクの家のすぐ近くに、ケーキ店とカフェを経営しているお店がある。そこのカフェランチもコーヒーも本当に美味しい。だけど唯一困るのがコーヒーカップ。

 

左利きのボクには使えない仕様になっている。おしゃれで素敵なカップなんだけれど、右手で持たないとカップを持ち上げられない構造なんだよね。これも同じく想像力の欠如が原因。お店の人に左利きの人がいないんだろう。だから左利きの人が使うという想像力が働かない。

 

こんなことちっぽけかと思うかもしれないけれど、左利きの人間にとってはその店から遠ざかる理由になる。事実、少し離れた場所に新しいパティスリーができて、最近のボクは洋菓子はそこでしか買わなくなった。

 

こうしたことは客商売だけじゃない。つい最近、ネットである記事を読んだ。性同一性障害を抱えた人は、病院に行くことが苦痛らしい。なぜなら大きな声で本名を呼ばれるから。

 

もちろん病院としては必要な対応であることはわかる。保険証は本名だし、診察にあたって本人確認は大切なこと。だけど大勢の人がいる総合病院の廊下で、女性の姿をしているのに大声で男性の名前を呼ばれる人の気持ちを考えたら、かなり辛いことだと思う。

 

これだってその気になれば対応できる。京都の病院で、順番待ちをしている人に番号で呼び出すコンピュータシステムを導入しているところがあった。廊下で見ていると、診察中の番号がアニメのように動いて表示され、次の順番がわかるようになっている。そして呼ばれるのは数字。

 

本人確認は診察室に入ってからできること。他人の前で本名を大声でさらす必要なんてない。ボクなんて芸能人と同じ名前の人がいたら、やっぱりどんな人かと思って見てしまうからね。

 

もし本名を他人にさらさずに本人確認できる病院があったら、LGBTの人に限らず歓迎する人は多いと思う。そしてその病院の心づかいに信頼を持つようになると思う。病院も客商売だと考えたら、やはりマイノリティーに対する想像力は必要だと思う。

 

いい例を紹介しよう。ボクが京都でよく通っていたビヤホールが素敵。最初の注文は右利きでジョッキが置かれる。だけどおかわりのときからは、必ず左利き用にジョッキを置いてくれる。何も言わず、当然のようなスマートに置いてくれる。何度お代わりしても同じ。

 

これこそ商売の極意だと思う。想像力の欠如は、商売繁盛の天敵だからね!

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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