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高羽そらさんインタビュー

孤立した街の恐怖と絶望

台風銀座の日本では、毎年台風に悩まされる。今年は強い台風が上陸したので、人命を含めて甚大な被害が出た。

 

浸水やがけ崩れは恐ろしい。さらにボクが怖いと思うのは、陸の孤島になってしまう場合。幹線道路が台風被害で使用不可になり、集落が孤立するということがある。残された住民の人たちにすれば、どこにも避難できない。道路の復旧までじっと耐えるしかない時間は、無限に続くかと思うほど辛いだろうと思う。

 

人間社会というのは、国家や自治体の区別があっても、常にどこかでつながっている。インフラや物流も共有しているし、電話やインターネットでも世界はつながっている。だけどもし、そのすべてが遮断されたとしたら?

 

そんな恐怖をテーマにした小説を読んだ。

 

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『アンダー・ザ・ドーム』1 スティーブン・キング著という小説。文庫本で全4巻となる大長編。第1巻を読了したけれど、しばらくこの物語に付き合うことになりそう。

 

物語の舞台はメイン州のチェスターズミルという街。おそらく『IT』のデリーと同じく架空の街だろう。だけど地図も添付されているので、ボクはその街の外観を記憶してしまった。だから実在の街のような気がしている。

 

この街だけが世界中から孤立してしまう。それは台風でも地震でもない。正体不明の透明なドームに街全体が包まれてしまう。なんという発想だろう。この街の上空を通過する飛行機はそのドームに激突して大破するし、自動車もペチャンコになってしまう。

 

なんらかの電磁波を発していて、心臓に持病がある人ならペースメーカーが爆発してしまう。この物語でも警察署長がそれで死亡している。10月のある日、突然現れたドームによって街は大混乱になる。いまのところ第1巻ではその正体は不明。

 

アメリカ政府も陸軍もまったくお手上げ状態。著者もうまくボカしているのでわからない。街の子供たちの一部が、恍惚状態になって不思議なことを口走っているので、オカルトや宇宙人的な要素も感じる。この『謎』だけでもページを繰る手を止められない。

 

いまのところ主人公はバービーというもと元アメリカ軍兵士。アフガニスタンで潜入調査に活躍した人物だったけれど、除隊してこの街でコックをしていた。だけど小さい街には既得権益者がいる。その人物に睨まれたバービーは、街を出ようとした寸前にドーム内に閉じ込められてしまった。

 

すでにこの街はアナーキーな様相を見せつつある。電気は止まり、発電機しか頼れない。いずれ食料も尽きるだろう。ガソリンも無くなるだろうけれど、車があっても街から出られない。街の権力者でビッグ・ジムという男が、警察を牛耳って自分の思うままに支配しようとしている。

 

当面はバービーとビッグ・ジムの闘いが中心になりそう。だけど登場人物が死ぬほど多いwww  ビック・ジムの息子なんか、この混乱に乗じて二人の女性を殺害している。なのに臨時の警察官として理不尽なことを住民に押し付け、宿敵であるバービーを亡きものにしようと画策している。

 

とにかく第1巻ですでに大混乱となった。アメリカ陸軍は、大尉だったバービーを大佐に昇格させて陸軍に復帰させた。そして街の全権を掌握するように命令した。なぜなら、ドームを破壊するために巡航ミサイルが発射されることになっていたから。

 

さてさて、第2巻はどうなっていくのか? 続きを読むのが楽しみ。まだ先は長いけれどね〜!

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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