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高羽そらさんインタビュー

過去をリアルに見る方法

このブログのタイトルを見て遠隔透視やスピリチュアルな話題を期待した人。ごめん、まったくちがうwww

 

令和の現代社会から見ると、すでに昭和は『レトロ』と呼ばれる時代になった。ボクが子供のころに明治生まれの人が感じていた感覚を、昭和生まれのボクたちは感じている。

 

でもその当時のボクにとって、明治やそれ以前の世界をリアルに感じることはなかった。せいぜいモノクロの写真や動画がある程度。だけど令和生まれの子供たちが成人すれば、80年くらい前の社会をリアルに感じることができる。それはフルカラーの動画、特に映画というものがあるから。

 

ボクの世代でも、たまに古い映画を観るとタイムスリップした気分になる。いまや映画の価値に追加する項目として、『時代の記録』というものが含まれていると思う。今日観た映画でも、50年前の世界をリアルに感じることができた。

 

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『アイガー・サンクション』という1975年のアメリカ映画。いわゆるスパイ映画で、クリント・イーストウッドが主演・監督している。

 

主人公のヘムロックは大学教授。だけど元は優秀なスパイの殺し屋だったという設定。ある事件が起きて、親友だったスパイ仲間が殺される。どうしても登山経験のあるヘムロックが必要なので、無理やり組織に戻されるという物語。

 

アイガー北壁の国際登山チームが組まれた。そのメンバーに親友を殺した犯人がいる。アイガーはとても厳しい山で、少し調べてみると登山に失敗した人が大勢亡くなっている。ヘムロックも過去に二度挑戦して、山頂に到達することなく下山したことになっている。

 

スパイ映画としては凡庸な作品。ボクのように小説を書いている人なら、誰が犯人なのか物語の中盤に至るまでにわかる。ただこの映画のすごかったのは登山のシーン。これはかなりの迫力で、自分が登っているような気分になってお尻の穴がモゾモゾした。

 

調べみると、クリント・イーストウッドはスタントなしですべての撮影を自分がこなしたそう。命づながついているとはいえ、めちゃ怖かったと思う。物語のオチもなかなか良くて、70年代の映画のわりにはかなり楽しむことができた。

 

映画のストーリーにあまり関係ないんだけれど、ボクが注目したのは映画の冒頭。ヘムロックが大学で講義しているシーンなんだけれど、まさに1975年だった。その当時のボクは13歳で、中学校1年生。だから学生たちのファッション感覚や空気感が、とても懐かしく感じられた。

 

音楽シーンではビートルズが1970年に解散して、ハードロックが全盛になりつつあった時代。レッド・ツェッペリンやディープ・パープルがロックシーンを彩り、クイーン、キッス、エアロスミス等はこのあと世界を席巻する。

 

元ビートルズではただひとり、ポール・マッカートニーがウイングスを率いてミュージックシーンを引っ張っていた。ポップスではカーベンターズが健在で、オリビア・ニュートン=ジョンがグラミー賞を独占しようとするころ。ちょうどボクがギターを持ち始めた時代で、なんともなつかしい。

 

小津安二郎監督の『東京物語』も、戦後の日本の記録映像として貴重だと思う。多くの映画が資料として残されることで、未来人はその時代をリアルに体験できるはず。将来VRが進化すれば、映画を使ってその世界に降り立ったような経験ができるんだろうなぁ。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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