やっとここまで来たネット投票
国会議員に都合の悪いことは、なかなか法制化できない。議員数の削減なんかがその代表例。
そして技術的に可能なはずのインターネット選挙に関しても、国会議員は重い腰をあげようとしない。それでも世界的な世相を反映して、第一歩が踏み出されようとしている。
ようやく、という言葉しか出ないwww
それでも一歩前進であることは事実。在外邦人がこれまで国政選挙の投票を行う場合、在外公館か郵送で投票するしかなかった。時間がかかるばかりで、投票日数が制限される。それでインターネットの導入が検討されたとの記事。
来年の1月に実証実験を行い、2022年の参議院選挙から海外で暮らす日本人はネットでの投票が可能になる見込み。どのようなシステムなのかを、記事から抜粋してみよう。
『マイナンバーカードのICチップにある「公的個人認証」機能でログインした人が利用者本人と証明し、なりすましを防ぐ。有権者が「どの候補者に投票したか」をわからないようにするため、投票データは二重に暗号化して送信する。投票者の情報は本人確認後に削除される仕組みだ』
なるほどね。これならうまくいきそう。だけどなんだかイライラするんだよなぁ。
在外邦人が2022以降だということは、日本国内においてはさらに先になる。これから法改正も検討されるそうなので、ボクが生きているあいだにインターネット投票が可能になる気がしないwww
インターネットでの投票はメリットが計り知れないほどでかい。若い世代を含めて、おそらく投票率が大幅に上昇するはず。自宅でスマートフォンから投票できるなら、やってみようと思う人は多いだろう。このシステムならマイナンバーカードを作る人も増える。
そのうえ集計も早いし、自治体の人件費等の節約にも直結する。微妙な票差による再集計なんてことは起きないと思う。足の悪い高齢者や入院している人でも気軽に投票できる。いいことづくめなのに、国会議員たちの煮え切らない雰囲気を感じてしまう。
これは与党も野党も同じ。これまでの選挙は組織票がものを言っていた。支持団体やその家族を取り込むことで、ある程度の得票予測が可能だった。だけどインターネットでの選挙が導入されると大量の浮動票が流れ込む。国会議員たちは、この予測のつかない票の行方にビビっているんだとしか思えない。
新しいことに反対する理由はいくつでも提出できる。ハッキングをされてデータを改ざんされたらどうするんだ? というような声が議員たちから出てくるだろう。ネットを使えない人たちを無視するのか、という声もあがるはず。
でもいまの技術やインフラの状況なら、十分に対応可能なはず。要はやる気を見せるかどうかだけ。真の意味での民意を表明するためにも、インターネット投票は歓迎するべきもの。そしてそれに見合った政治家が活動するべきだと思う。
とにもかくにもスタートするようでよかった。あとは世界の流れと国民が圧力をかけることで、議員たちの意識が変わることに期待したいと思う。
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