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高羽そらさんインタビュー

意地は見せても、張ったらダメ

意地という言葉は、使い方によって異質な様相を見せる。そしてそれはまったくちがった世界を構築してしまう。

 

『意地を見せる』は気骨、気合、気概、気力、意気込み、根性などを発揮すること。

 

『意地を張る』は頑固に自分の考えや行動を押し通そうとすること。

 

同じ『意地』という言葉を使っていても、結果的に生じる世界は天と地ほどの差がある。

 

こんなことを思ったのは、ある年末特番の番組を見たから。『家ついて行ってイイですか』という番組で、いまも心に残っている男性がいる。

 

とても可愛い3人の子供がいたのに、3年前に離婚してしまった。子供たちは母親についていくことを選んだ。

 

「パパとママのどっちについてくる?」という残酷な言葉をボクも幼少時代に経験しているので、子供たちの心を思うと気の毒で仕方ない。でもそれ以上に、この番組に出演していた男性のことが心配でたまらなかった。

 

離婚の理由は妻とケンカをしたこと。だけどいまでは理由を思い出せないほど些細なことだったらしい。それなのにこの男性を意地を見せずに、意地を張ってしまった。怒りのあまり離婚すると言い出し、翌日に役所へ行って離婚届を妻に突き付けた。

 

妻は離婚したくないと言ったのに、彼は意地を張りとおした。そして本当に離婚してしまった。

 

その男性を見ているだけで、全身から『後悔』という文字がにじみ出ていた。なぜあんなことで意地を張ったのだろう、という言葉が永遠に終わらない念仏のように彼の口から発せられていた。

 

養育費は払っている。だけど2ヶ月前に妻と子供が暮らす家に行くと引っ越していた。いまではどこで暮らしているのかわからない。だから愛する子供たちに会えない。つまらないケンカで意地を張ったばかりに……。

 

自分の行動による強烈な後悔を伴った末の孤独というのは、マジで地獄だと思う。ボクは映像を見ていて、この男性が自殺しないか本気で心配になった。それほどの後悔と孤独が彼を蹂躙しているのを感じたから。

 

意地を見せることは大切。それは人生において絶対に必要なときがある。

 

だけど意地を張ることは、百害あって一利なし。関わる人たちを不幸にしてしまうだけだと思う。でもつい意地を張ってしまうことってあるよね。人間ってそういう生き物なんだろう。

 

そこで必要となるのはつまらないプライドを捨てること。意地を張ってしまったと思っても、ごめんなさい、と言えるだけの気持ちのゆとりとパワーを残しておかなければね。

 

他人の人生を見てどうこう言う筋合いはないだろうけれど、ごめんなさい、と言える自分でいたいと心から思った。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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