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高羽そらさんインタビュー

おひとりさまシミュレーション

同じ時間帯に外出することが多いので、いつも目にする光景がある。場所はマンションのエントランスを出たところ。

 

おそらく70代を越えたと思われる男性が、両手に給食弁当の入れ物を持って立っている。しばらくすると軽トラックがマンションの前で停車する。トラックにプリントされた文字を見ていると、病院食のような少し特殊なお弁当を提供している会社らしい。

 

その高齢の男性は、自分が手にしていた入れ物と交換に新しい給食を受け取っている。午前9時台のことなので、きっと昼食用のお弁当なのだろう。ほぼ毎回会うので、毎日のことなんだと思う。

 

軽トラックにプリントされた食事の見本写真を見ていると、どれだけ好意的に見ても美味しそうじゃない。コンビニ弁当よりもまずいのではと感じる。それでも栄養価や、持病に対応できるようなメニューになっているんだろうね。

 

もし僕があの男性の立場だったらどうするだろう? そのことをいつも考える。その男性がどのような状況なのかわからないから想像でしかない。軽率に意見できることじゃないのは理解している。だけどボクなら、自分で体調に合わした料理を作ると思う。だってマズいものを食べたくない。

 

ここから妄想が始まる。70歳を越えた日本の男性の場合、奥さんに家事を任せっきりで何もしてこなかった可能性が高い。だから連れ合いに先立たれたとしたら、ご飯を炊くことさえできないかもしれない。ましてや料理なんてやったことない人もいるだろう。

 

そうなったら、ああした給食弁当に頼るしかない。もしかしたら夕食も配達してもらっておられるのかもしれない。ボクならあんな心のこもっていそうもない料理を毎日食べていたら、それだけで病気になってしまいそうな気がする。まぁ、勝手な想像だけれどねwww

 

だけど決して人ごとじゃない。今朝のブログでも書いたけれど、日本は高齢化社会になっている。ボクのように子供のいない世帯も増えているだろう。だから夫婦の二人暮らしという人たちも多いはず。

 

それが若い世帯であれ、中年の世帯であれ、二人で暮らしているうちに『おひとりさまシミュレーション』をやっておくほうがいい。

 

つまり連れ合いが亡くなった、あるは怪我や病気になったことを想定して、自分の身の回りのことをどうするかについて、具体的に行動しておくべきだと思う。

 

料理を学びましょう、と言っているわけじゃないよ。外食がいい人ならそれでかまわないと思う。要するに風邪をひいて寝ている奥さんに向かって、「俺の晩ご飯はどうしたらええのや?」なんてバカな質問をしないような生き方をするべきだということ。

 

家事ができないのなら、どうすればそれを処理できるかシミュレーションしておくべき。あるいは普段から積極的に家事を分担して、いつでも交代できるようなスキルを身につけておくべきだろう。

 

これは夫だけじゃなく、妻の立場でも同じだと思う。車の運転や荷物の運搬、電化製品の調整や力仕事等、女性が男性に頼っているようなこともあるはず。だから夫婦ともに、相方に何かがあったときのためのシミュレーションが必要。そして、どう対処するのか具体的に考えておくべき。

 

ちなみに我が家は『おひとりさまシミュレーション』に関しては自慢できる。それぞれがメインになっていやっていることはあるけれど、ほぼ家事を分担しているから、いつでもチェンジできる。だからどちらか急に風邪で寝込んだりしても対応可能。

 

まぁ、これは基本的に男性が意識するべきことだろうなぁ。家事が普通にできる男はカッコいいよ。手前味噌だけれど、ボクはそう思っている。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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