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高羽そらさんインタビュー

スパイに絶対必要なものとは

スパイや諜報員という言葉を目にしても、ボクたち凡人にとっては映画や小説だけのもの。

 

でもスパイは実際に存在するし、それもボクたちのすぐ近くにいるかもしれない。でも彼らはプロだから、スパイだと悟られるような行動は取らない。『ミッション・インポッシブル』シリーズのイーサン・ハントのような派手なアクションを見せることは、まずありえないというのが現実だろう。

 

あまり目立つことなく情報を求める国で活動するに際して、絶対に必要なものが何かわかるだろうか?

 

それは言語。そして語学力にプラスして、その国の慣習や文化を深く理解していること。これらはスパイにとって必修科目となる。

 

だから日本語を学び、日本の習慣や文化を熟知しているスパイは大勢いる。そんな人たちが『センセイ』と呼んでいる女性のドキュメントを読んだ。

 

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『CIAスパイ養成官 キヨ・ヤマダの対日工作』山田敏弘 著という本。

 

アメリカのCIAのスパイたちから『センセイ』と呼ばれて慕われていたのは、山田清(ヤマダ キヨ)という大正11年生まれの女性。2010年に88歳で亡くなっている。CIAとしては職務上公にできないけれど、彼女は優秀な局員として表彰を受けているほど活躍していた。

 

このキヨ・ヤマダさんの生涯を、身近な関係者やCIAの職員たちに取材することでまとめた作品。あまり知ることのないCIAの実情が垣間見えて、とても面白い本だった。

 

キヨさんは日本人。かなり裕福な家に生まれて、大学院まで出ている。ただ家族とは確執があったらしく、留学中にアメリカの軍人と結婚してアメリカ国籍となった。だけど40代になって語学の才能を認められて、CIAの日本語教官として採用される。

 

それは戦後の1950年代の後半のこと。当時のCIAがスパイに日本を教えていたのは日系二世だった。だけど1950年代になるとそうした二世が高齢によって引退する。それでキヨさんが採用された。

 

このあたりの経緯やCIAでの活動は、とても興味深い内容ばかり。だから興味のある人は、かなりオススメ。キヨさんは日本語を教えていただけでなく、日本の習慣や文化も徹底的に指導していた。

 

CIAの本部で日本語を学ぶと、日本に配属されたスパイはさらに日本で1年間は言葉や習慣を学ぶ。その最終試験もキヨさんが担当していたので、定期的に来日していたそう。さらにそれだけではなく、明らかにされていないけれど何らかの重大な任務についていたらしい。表彰されるくらいだから、かなりのことだと想像できる。

 

とにかくスパイが情報を得るためには、まずは言語の習得が優先された。だからキヨさんの仕事はCIAにとって何より最優先されることだった。

 

ちなみにスパイはそれらしい訓練もしている。実践的なトレーニングとして、ヘリコプターから脱出する訓練、ハイスピードのカーチェイスやバイクの運転、目隠しで車を運転する訓練、ギャング団に追われながら逃走する訓練、そして爆弾l処理も学ぶそう。こうなるとイーサン・ハントだよね!

 

この表紙の写真がキヨさん。これはCIAに在職している当時の写真。表向きには国務省に勤めていることになっていた。他の写真もいく点か掲載されているけれど、客観的に見ても美人だよね。これは生徒であるCIAのスパイたちにも共通の見解だったみたいwww

 

軍人だったご主人は彼女の数年前に亡くなっている。だけど夫の死後にあるメモが見つかった。それがなかなか興味深いもので、スパイの養成官である人が、身内のことを知らなかったというオチ。ネタバレしないので、気になる人は本を読んで確認してね。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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