コロナウイルスは救世主?
予想していたとはいえ、新型コロナウイルスの猛威が止まらない。イタリアの惨状を見ていると、マジで言葉にならない。
世界中で外出禁止や国境封鎖が行われている。そんな状況だけ見ていれば、まるで第三次世界大戦が起きたかのよう。
ただ不思議なことに、このウイルスは興味深い現象を引き起こしている。それは国家、政府、そして国民一人ひとりの隠された『何か』をあぶり出していること。いいことも、悪いことも。
それはこんなことにも現れている。
新型コロナウイルスによる経済活動制限が、大気汚染を改善し多くの生命を救った、との推定
ボクたちが普通だと思っていたウイルス騒動前の生活が、どれほど自然破壊を推し進めていたのかわかる記事。ニュースでも報道されたことがあるので、知っている人は多いだろう。
自宅待機や街の封鎖によって、経済活動が停止した。つまり工場等を含めた大気汚染の原因がシャットアウトされた。そのことによって、わずか数ヶ月で驚くほど大気汚染が改善されている。
リンク先の記事に欧州宇宙機関の地球観測衛星による画像が添付されている。それを見ると、想像以上に空気がきれいになっているのがわかる。そして大気汚染改善による人命への好影響にマジで驚く。記事から抜粋してみよう。
『その結果、5歳未満の子ども1400名から4000名と70歳以上の高齢者5万1700名から7万3000名の生命が救われたと推定されている』
この数字の根拠はわからない。だとしても荒唐無稽な数字を発表しているということはないだろう。もしかしてコロナウイルスで命を失った人より、助けられた人のほうが多いかもしれない。本気でそう思ってしまう。
批判を覚悟で言うなら、新型コロナウイルスが人類の救世主のように感じる。
このウイルスは大気汚染の酷さをあぶり出しただけでなく、世界各国の政治状況、衛生状態、医療体制、そして民度の高低をあらわにした。それらが破綻している国は、明らかにウイルスによる死者を増やし続けている。
そういう意味では、早くから感染者を出した日本はたいしたものだと思う。一部にバカなことをする人間はいるけれど、大勢の人が協力してウイルスの拡散を抑えようとしている。せいぜいトイレットペーパーとマスクの買い占め騒ぎを起こした程度だろう。
そしてウイルスによる自粛によって、働き方改革や、学校教育の見直しについても新しい視点が提供されている。自宅にいても仕事や勉強ができる、ということがほんの少し認知されただけでもすごい。手洗いを励行するだけで、インフルエンザも抑えられることも明確になった
もしかしたらウイルスによって不必要なものが浮き彫りになり、世界を大きく変えていく新しい視点が広がっていくかもしれない。不謹慎かもしれないけれど、そんな風に感じている。ウイルスに対してこのような前向きな気持ちを持つことが、これから先は大切になってくると思う。
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